『COMIC CUE』という漫画誌は、僕にとって“お祭り”でした。 『COMIC CUE』は1994年から江口寿史さんが責任編集長となって創刊された漫画アンソロジー雑誌。年に数冊という不定期の刊行(現在のところ2003年の刊行が最後)で第2号以降は各号ごとに「カヴァー」「ポルノ」「コラボレーション」「手塚治虫」「食べ物」などひとつのテーマが決められ、それに沿って個性的で多種多様な漫画家が原稿を寄せていました。 特に思い出深いのはVol.2の「カヴァー」特集での松本大洋の『ドラえもん』。 今でも折にふれて読み返したくなる傑作です。 他にもVol.4の「コラボレーション」特集 でのよしもとよしとも原作、黒田硫黄が描いた、『あさがお』、Vol.5「子供」特集のすぎむらしんいち『小林君』、Vol.6「手塚治虫」特集の黒田硫黄『メトロポリス』のカヴァー、特集とは別枠で連載されていた地下沢中也の『預言