乗客106人が亡くなった兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故から、25日で14年になる。現場となったマンションは整備工事によって様変わりし、この場所で25日、初めて追悼慰霊式が行われる。 2005年4月25日、制限速度を40キロ以上オーバーした快速電車がカーブを曲がり切れずに脱線し、マンションに衝突。乗客106人と運転士が命を落とした。 現場マンションはいま、アーチ状の屋根がつき、木々で覆われ、事故を起こした場所とはわからないという人も多いという。 JR西日本と遺族らの長年にわたる協議の末、現場のマンションは5階以上を取り壊し、追悼施設として整備することが決まり、昨年9月に「祈りの杜」が完成した。敷地内には、犠牲者の名前が刻まれた慰霊碑や事故の悲惨さを表す資料館などが設けられている。 これまで別会場のホールで行われていた追悼慰霊式が、25日、この「祈りの杜」で初めて行われ、500人以上の遺族