コロナ禍をきっかけに、脱毛に目覚めた40代男性。 老後に備えVIO(下半身のデリケートゾーン)の脱毛に取り組む60代女性…。 近年、脱毛ニーズが高まり、大手脱毛クリニックでは利用者がこの5年で6倍以上に急増しています。脱毛する人は女性のみならず、男性や子ども、中高年世代にも広がっています。 一方で、「脱毛ブームが行き過ぎれば息苦しさを感じる人が増えかねない」という指摘や、 “ムダ毛”という表現を使った宣伝をやめ、体毛に対する考え方を見直したカミソリメーカーも。 変わりゆく「毛」と私たちとの関係を取材しました。 (首都圏局/ディレクター 林秀征) コロナ禍で脱毛に目覚めた大学教授 「僕は全身脱毛しています。全身トゥルントゥルンです」 自身を「無類の脱毛マニア」だと話すのは、慶應義塾大学経済学部の坂井豊貴教授(47歳)です。 マーケットデザインや社会的選択理論に関する研究で知られる、気鋭の経済