曲竜類(鎧竜)の歯の化石を発見した田中翔己くん=7日午後、兵庫県三田市の県立人と自然の博物館(甘利慈撮影) 兵庫県丹波市の白亜紀前期の地層「篠山層群」(約1億1千万年前)から、頭から尻尾までが固い角質で覆われた草食恐竜「鎧竜(よろいりゅう)」の日本最古の歯の化石が見つかったと、県立人と自然の博物館(三田市)が7日、発表した。国内で白亜紀前期の鎧竜の歯の化石が出土するのは初めて。小学生が体験発掘で偶然、発見したという。 化石は長さ3・7ミリ、高さ5・7ミリ、幅2ミリ。歯の大きさから考えられる鎧竜の体長は2、3メートルとみられ、成獣か子供かは不明。先端がのこぎりの刃のような形で、草を噛みちぎる働きがあったという。 これまでの国内での鎧竜化石の発見例は、富山県内で白亜紀前期(1億4550万年前〜1億年前)の足跡が、北海道と熊本県で白亜紀後期(1億年前〜6550万年前)の頭骨の破片と歯の化石が見つ