2015年のメディア界のビッグニュースの1つは、日本経済新聞社が英フィナンシャル・タイムズ(FT)を買収したことではないだろうか。7月末の買収合意発表後、11月末に買収完了。日経はFTの新たな所有者になった。 日経の報道によると、紙媒体を持つ世界のビジネス・メディアは日経・FTと米ウォールストリート・ジャーナル紙を持つダウ・ジョーンズ社との「2強体制に集約される」という。通信社では主位的な位置を占める米ブルームバーグを視界に入れると、「3つの勢力がグローバル市場でせめぎ合う構図」になる。 ニュースの世界はスピードで勝負―そんなことは誰でも知っているが、金融情報市場となるとそのスピードのし烈さは通常のニュースの世界とは比べ物にならないほどだ。ブルームバーグ、そして、ライバル社トムソン・ロイターが生息する金融情報市場の世界を垣間見てみよう。 たった一つのツイートで巨額資本が消える「最新ニュース

