鬱病は脳の病気だとよく言われているけど、実態は全身どこかの身体疾患の副次的結果なんじゃないか(つまり症候群)という説もある。 例えば、腸内環境の悪化、ストレスホルモンによる免疫系不全、運動不足なんかがあると慢性化して薬では治らない。 糖尿病患者が鬱病とよく似た精神状態になることはよく知られているけど、これは炎症性サイトカインと関連が疑われている。 (抗うつ剤には長期服用した際に副作用としてサイトカインの放出を抑える働きがある) 以前どこかの精神科医が「薬で治らないウツは偽物のウツ」と断言していたが、それは誤りで、薬で治る典型的鬱病はむしろ少数。 薬を飲み続けて寛解しても完治しないのは、問題の本質である身体症状の方を放置しているからだ、という説を支持するエビデンスもある。 でも、ハード鬱病患者が食生活を改善したり、ストレスコントロールの技法を学んだり、運動したりする精神的余裕はほぼないので、