個人的な印象だが、男性の食が細くなったなあ、と感じて久しい。 働き盛りの30代、40代以上はメタボが気になるのか、昼はざるそばだけと決めていたり、健気に揚げ物の衣を剥いでみたり。知り合いの20代のビジネスマンは、「ダイエット中なんです」とランチ代わりにゼリー飲料だ。 確かに、これだけ健康志向ブームなら、お昼にガッツリかつ丼なんかをかきこむこと自体が反社会的行為なのかも。 もっとも、こんなアンチ・メタボ時代に、ダイエットが気にならないほうがめずらしい。男性も女性もそれなりに気を遣っているからこそ、あちこちから「大して食べてないのに、なぜか太っちゃって(涙)」という嘆きが聞こえてくるのだ。 ちなみに本書の著者も、若い時期にダイエットに苦しんだ一人。その体験から、ストイックな食事制限を課さない「食べてやせる」式のダイエットを考案し、すでに女性たちからは支持を得ている栄養学のプロである。 その理論