書店で『本を読むデモクラシー―“読者大衆”の出現』という本を見つけて読んでいます。「読書の社会史」をテーマに、近代において人々が「本」というメディアとどのように付き合ってきたかを論じた本。その中で、18~19世紀のパリに存在していた「読書室」という商売が紹介されています: そもそも、本にしても、新聞にしても、まだまだ非常に値段のはる商品だったのである。たとえばバルザックの名作『ゴリオ爺さん』(1835年)は、2巻本で発売されて、その価格は15フランしたというから、現在の感覚でいえば1万円以上した計算になる。これでh、いくら本が読みたいといっても、庶民には、おいそれと手が出るはずもない。 したがって貴族やブルジョワジーは別格として、ふつうの人々は小説や新聞をレンタルで、つまりは「貸本屋」で借りて読んでいたのだ。料金を取って、本や新聞雑誌を読ませる、この商売は、すでに18世紀には、ヨーロッパ各
国立国会図書館へのコミックマーケットカタログの納本について コミックマーケット準備会では、コミックマーケット21より、コミックマーケットカタログを発行しております。ここ数年のコミックマーケットカタログにおいては発行の都度、国立国会図書館に納本を行っておりますが、過去の発行分の納本は行っておりませんでした。 近年、マンガ研究・サブカルチャー研究が盛んになるにつれ、研究者の方からコミックマーケット準備会へのコミケットカタログに関するお問い合わせも増えていることもあり、この度、過去のバックナンバーについてもこれを納品することし、既に2008年2月〜3月にかけて大半のカタログを納本いたしました(NDL-OPAC上の請求番号はZ21-2183)。 80年代から現在に至るまでのアニメ・マンガ・ゲーム等に関わる創作活動・ファン活動のひとつの資料として、研究者の方々にはご活用いただけると幸いです。 不足分
自分の読んだ本の備忘と紹介を兼ねて綴るブログ。小説は歴史小説・ミステリ中心。実用書は経済・マネー系が多くなると思います。 私は練馬区民で練馬区図書館をよく利用している。 図書館を利用するのはお金の面も小さくないが、独身時代は本にお金を使っていたので、お金よりも場所の問題が大きい。そのあたりの事情は私の愛読している「わたしの知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」のdainさんと同じ。有名書評ブロガーを引き合いに出すのは恐れ多い気もしますが・・・ http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2006/08/post_9e69.html http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2006/09/20_ed7b.html そんな私が結婚して練馬区に住み、練馬区図書館を使うようになって不満を感じる点がある。具体的には以下のとおり ◎
図書館の存立基盤が問い直されている今、私たちにできることの一つに、「温故知新」ということがあるだろう。つまり、古典といわれているものから新たに栄養を汲み取って、現在の活動に生かしていくということである。今回は、図書館に携わるものならば多くが知っているであろう、インドの図書館学の父と呼ばれたS.R.ランガナータンによる『図書館学の五法則』を取り上げたい。まずは例によって書誌事項の紹介から行う。 図書館学の五法則 / S.R.ランガナタン著 ; 渡辺信一, 深井耀子, 渋田義行共訳. -- 東京 : 日本図書館協会, 1981.9 425p ; 22cm 注記: 監訳: 森耕一 ; 原著第2版の翻訳 ISBN: 4820481053 初版発表:1931 よく知られたとおり、S.R.ランガナータン(1892-1972)は数学者であり、図書館学者であった。マドラス(現在のチェンナイ)のあるタミル・
図書館情報学(Library and Information Science)という学問があるんだけどね、図書館・情報学派と図書館情報学派があるんだ。 図書館・情報学派にいわせると「・」に結構なこだわりがあるらしいんだけどね、図書館・情報学派の大学から図書館情報学派の大学に移った先生がいったんだ。 「・」はandの訳語だって説。 で思ったわけ。 だったら図書館×情報学でもいいじゃんて。 でもさ、図書館て誘い受けだよね。情報は年下攻めだよね。 だったら情報×図書館学じゃないの? ある大学は最初から情報×図書館学派だったけど、わかってるよね。 図書館×情報学派の雄も情報×図書館学派になったし、このカプは国家公認だよね。 とか考えて眠れなかったからメモして寝たんだけど、朝起きたらホワイトボードに「図書館誘い受け→総受け」って書いてあった。 姉は一昨日、28になった。
最終更新日: 2007年6月18日 初めて利用される方は、“東京大学経済学部図書館電子資料利用規則”【PDF】を必ずご覧ください。本データベースの利用はこの規則に同意したものとみなされます。 データベースの著作権は東京大学経済学部図書館にあります。他の出版物やホームページ等に画像等の転載を希望される場合は、東京大学経済学部資料室までお問い合わせください。 shiryo(ここに@が入ります)e.u-tokyo.ac.jp ヘルプ 現在、中国貨幣のうち先秦貨幣については公開しておりません。公開まで暫くお待ち下さい。 経済学研究科では、古貨幣およそ一万二千枚、古札二万五千枚を所蔵しています。 もともと、前者は藤井栄三郎、後者は安田善次郎の私的なコレクションで、両氏とも学術研究の進展に資することを切望しつつ、本研究科へ寄贈されたという経緯があります。寄贈のあった大正末から昭和初頃より以来、幾
幻の受験本「キミにもできるスーパーエリートの受験術」を読んだ。amazonでは常に品切れ、ときどきYahooオークションで出品されるものの、目のタマが飛び出るような価格がついている(確認した限りでは6万円 !! もちろんそんな金なんて出せるはずもない。わたしが入手した方法は末尾で明かす)。 結論から言うと、たしかにスゴい本だ。これを知っているのと知らないのとでは、大きく違うかも。大学受験をターゲットとしており、日本で受けるあらゆる「試験」に効くだろう。タイトルがアレだけれども、「エリート」向けではないなぁ… むしろフツーの学生さんがうっかり手にすると「賢者の書」あるいは「魔道の書」になりかねない。1994年に出ているが、長い間幻の名著とされていたのも頷ける。 ―― ただし、「ドラゴン桜」まで。そのものじゃねーか、と何度ツッコんだことか。てっきり、「ドラゴン桜」の種本は「『親力』で決まる !
2007年03月31日00:00 カテゴリ書評/画評/品評 書評 - 図書館に訊け! これを見て入手。 図書館に訊け! 井上真琴 わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「図書館に訊け!」は盗みがいがあるぞ「検索」ならぬ、情報「探索」の方法が盗める。しかも、調べ物のプロフェッショナル、図書館員の技が惜しげもなく開陳されている。 上記に偽りはない。が、一つ留意点がある。 この本の出版が、2004年8月であることだ。 本書「図書館に訊け!」は、プロの司書によるホンモノの図書館利用案内。合州国の司書の凄さについては、以前「404 Blog Not Found:図書感は図書館で磨かれる」でも書いたので繰り返さないが、本書で「日本の司書も実はスゴイ(人もいる)んです」ということがわかっただけで私には元が取れた。 目次 - 筑摩書房 図書館に訊け! / 井上 真琴 著より 図書館の正体と
「検索」ならぬ、情報「探索」の方法が盗める。しかも、調べ物のプロフェッショナル、図書館員の技が惜しげもなく開陳されている。 「検索」はキーワードによるヒットを試行錯誤する方法だ。いわば、欲しいものが明確に分っており、ピンポイントで狙って当てるようなもの。いっぽう「探索」は調べたいトピックによる絞り込み検索+レファレンスブックのフィードバックによる深堀りだ。着弾地点から再度絞り込みをかけているようなもので、確度と網羅性は高い。 この探索手法が具体的かつ「調べるための」参考文献満載で紹介されている。このテクニックを「文法」になぞらえている。至言なので孫引きする。 文法をやらなくっても読めるっていうのは正解だよ。だけど、そいつはよっぽどセンスと力とやる気のある人がいう台詞なんだ。凡人はな、文法をやったほうがよっぽど楽なんだ。特急券なんだよ。苦労の末につかむ筈の法則を、最初にぽんと教えてもらえるん
2007年01月07日 20:15 先に【国会図書館が閉鎖サイトのデータ収集と公開開始】で報じたように【国立国会図書館】では一般書籍同様にインターネット上のウェブサイト(ホームページ)を収集・蓄積する事業を2006年7月10日から正式に「インターネット情報選択的蓄積事業」としてスタートしている。プロジェクト名も【WARP(Web ARchiving Project)】と決まったようだが、そのサイト収集事業が本格化すると共にさまざまな問題点も明らかになってきたという([参考:産経新聞])。 国立国会図書館には国立国会図書館法に基づき、一般書籍・小冊子・楽譜・地図、さらにはパッケージされた電子出版物に至るまで1部ずつ献本する義務がある。公的書籍はもちろん、民間の出版物もしかり。ところが(当然といえば当然だが)ネット上で公開されたものにはその義務は無い。 紙媒体の不調とコストダウンや読者ニーズの
京都市と京都精華大学は共同事業として進めてきた「京都国際マンガミュージアム」が25日にオープンする。同館は世界中のマンガを収集、保管、展示し、マンガ文化に関する調査、研究及び関連事業を行うことを目的としており、蔵書は現在20万点。事業完成予定の2008年には30万点にまで増やす予定だ。 明治時代の雑誌や貸本として使用されていたものなど歴史的価値の高いマンガから、海外の作品、現在の人気作まで、まさしく古今東西のマンガが一堂に集められている。これらの一部はいずれデジタルアーカイブ化される予定。また、アニメーションや映画フィルム、キャラクターグッズも収集していくという。 同ミュージアムは蔵書やアニメーションを閲覧できる図書館機能に加え、不定期にエキシビジョンを開催する博物館機能を兼ね備えている。25日からはオープニング特別企画展として『世界のマンガ展』が開かれる(2007年1月14日まで)。 場
日本考古学協会が「意見を求めます…協会所蔵図書の取扱い及び報告書等の受入れに関し今後のあり方について」という文書を公開している。会員や関係機関から寄贈された考古学関係図書や遺跡発掘調査報告書の受け入れが保管スペースや経費の問題から困難になっているという。同協会は今後の方針として以下の3点を挙げて会員の意見を募っている。 1. 今後、遺跡発掘調査報告書等の収集は行わない。 2. 現有蔵書(市立市川考古博物館及び民間倉庫に保管分)については、一定の条件を付して、公的施設に一括寄付する。 3. 上記の寄付先は、公募する。 会員の意見募集は2006年10月末までで、その後、理事会で方針案を策定し、2007年3月の会報に方針案を掲載、2007年5月の第73回総会で議決するという。 これをみると、同協会の方向性は協会による図書や資料の収集・保存・提供に消極的なようだ。だが、あえて異論を提起したい。逆に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く