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書評と経済に関するRanTairyuのブックマーク (15)

  • ジャーナリスト・石井政之の書評ブログ 『生きるための経済学―<選択の自由>からの脱却』安冨歩(NHKブックス)

    →紀伊國屋書店で購入 「虐待された迷えるアダム・スミスの亡霊に市場経済は支配されている」 マイペースで経済の勉強をはじめて1年ほど経ったろうか。 そうしたら、昨年、サブプライムローン問題が顕在化して、世界経済が大混乱に陥った。優秀な頭脳をもった経済の専門家たちがとんでもないことをしてくれた。日でも、国会が日銀総裁を決定できないために空転した。すったもんだのあげくに決まった日銀総裁は迫力がない。福田総理は自信喪失した老人というイメージがすっかり定着している。これでは世界から舐められるだろうな、と思う。 著名経営者によるビジネス書も読んでみた。彼らの主張を整理すると、人並み以上に仕事をし、いつも感謝の気持を忘れないでいると、顧客のニーズがわかり、その満足を得るために働くと仕事は楽しくなる、と説く。ワーキングプアが増えている時代に不可解である。大衆をだますための創作話のようであるが、多くの人が

    ジャーナリスト・石井政之の書評ブログ 『生きるための経済学―<選択の自由>からの脱却』安冨歩(NHKブックス)
  • [書評]さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白(高橋洋一): 極東ブログ

    書名にはありがちなブログのエントリみたいな煽りが入っているが、「さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白(高橋洋一)」(参照)は、後代の歴史家が現代の日を振り返ったとき真っ先に参照される一級の史料となるだろう。そのくらいに貴重な証言資料でもある。 およそ読書人なら必読と思われるのだが、知識人にはいわゆる反小泉の人も多く、まさに小泉政治の懐中にあった高橋洋一の独白には関心をもたないかもしれない。私はいちブロガーとして思うのだが、書を一番読み込んでおそらく溜息に沈むであろうなと心中を察するのは、Baatarismさん(参照)だ。彼はきっとこのに対して私より優れた書評を書いてくれるに違いなと念願を込めて、プッシュプッシュプッシュ。 書は一般書としてよく編集されているせいか軽くも読める。それでいて、要所要所に「財投改革の経済学」(参照)の裏打ちがある。別の言い方をすれば書はそうした重

  • 上手にお金を使うためのストレス・コントロール | シゴタノ!

    と書いていたのは百式管理人。そして昨日大橋さんは、「人は感情で物を買う」と書いていました。 つまり、お金の出入りをコントロールしたければ、感情をコントロールしなければならない、ということになります。ただし、間違えないようにしたいのは、感情を「コントロールする」ことは、感情を「抑える」こととイコールではない、という点です。 お金が出ていくパターン1――衝動の活性化 私たちは「感情で物を買う」。もっと言えば私たちは「ストレスで物を買う」のです。ですからストレスレベルが上昇すればそれだけ、「無理をしてでも購買する」という行動へ走ります。 たとえば、「手に入る目前なのに、なかなか手に入らない」状態が続くと、私たちのストレスレベルは増大し、なんとしてでもそれを手に入れようと考えるようになります。 オークションで競り合っているときが、好例です。「負けられない」というような、意地の張り合いという感情もあ

  • 労働は商品ではない - 書評 - 派遣のリアル : 404 Blog Not Found

    2007年08月12日15:00 カテゴリ書評/画評/品評Money 労働は商品ではない - 書評 - 派遣のリアル 献御礼。それも著者ご人から。 派遣のリアル 門倉貴史 タイトルどおり、派遣社員のリアルを知るのに現時点では最適の一冊。 書「派遣のリアル」は、今や日を代表する「経済者」の感もある門倉貴史の最新作。宝島社新書から上梓したものとしては、ワーキングプアに続く二冊目。 目次 - 新書 派遣のリアルより はじめに 第1章 日給6000円で働く人たち 拡大する日の人材派遣市場 / 派遣会社の形態あれこれ / やむを得ず派遣労働者となった人たち / …ほか 第2章 10分で分かる派遣の歴史 1985年までは禁じ手だった日の派遣ビジネス 1966年に米国の人材派遣会社が日に上陸 1986年に成立した「労働者派遣法」 / …ほか 第3章 使い捨てられる女性派遣の現実 理想と現実

    労働は商品ではない - 書評 - 派遣のリアル : 404 Blog Not Found
  • 極東ブログ: [書評]ウェブは資本主義を超える(池田信夫)

    現在のインターネットのシーンでこれを読まなければ先には進めないよという一冊があるとすれば書だろう。ただし、すでにブログシーンのコアなところに漬かっている人なら、知っている話ばかりであるという印象を持つかもしれない。あるいは、ある種のボックスに分類されるべき視点からの思索ノート群に見えるかもしれない。私もどちらかというと当初ざっと目を通したときにそう思った。再読して大いに反省した。 個々の点においては重箱の隅をつつくような批判も可能だが、この書籍全体が示唆するものは相当に長い射程を持っている。最初にここから引用し紹介するのは反って誤解を招きかねないが、次の指摘は一見すると柄谷行人あたりが言いそうなごく当たり前のことのようにも思えるが、この要点を思索の根幹に据えて、ITの未来を正確に見ている人は少ないのではないか。 マルクスの未来社会像としては『ゴーダ綱領批判』の「各人はその能力に応じて働き

  • 第4回 『不況のメカニズム』は、いかにすごい本か | WIRED VISION

    第4回 『不況のメカニズム』は、いかにすごいか 2007年6月12日 経済・ビジネス コメント: トラックバック (0) 前回は、ケインズ経済学のおおざっぱな解説をしたあと、つい最近出版された、小野善康『不況のメカニズム』(中公新書)が、いかにすごいであるか、そして、いかにぼくにとってショッキングであったか、そのことを書いた。今回も、このことをもうちょっとお話ししようと思う。 ケインズ理論は、「不況」を殺人事件に喩えるなら、被告人「不完全均衡」が犯人であるということを、ケインズという検察官が立証していったものだといえる。いろいろな証拠を出し、それらを論理的に組み上げ、容疑者の犯行を立証していったのだ。 ただ、残念ながら、検察官ケインズの立証は、ところどころ論理的な飛躍があり、また都合の悪い証拠に対して、それを安易に無視したり可能性を限定して決めつけたりした部分もあったため、多くの陪審

  • 書評 - 食い逃げされてもバイトは雇うな : 404 Blog Not Found

    2007年05月16日08:45 カテゴリ書評/画評/品評 書評 - い逃げされてもバイトは雇うな こちらはかなり楽しめた。 い逃げされてもバイトは雇うな 山田真哉 はっきり言ってさおだけ屋よりよっぽど面白い。 書「い逃げされてもバイトは雇うな」は、ごぞんじさおだけ屋の山田真哉が、数字について考察した。数ではない。数量ではない。ましてや数学ではない。数字、である。英語ならfigure. そう。実は副題の「禁じられた数字」こそが、書の題で、「い逃げされてもバイトは雇うな」という題は実は玩のお菓子と同じ。 目次 イントロダクション 「Web2.0」『ゲド戦記』がすごい当の理由 -- 数字のルールはたったの4つ 第1章 今日は渋谷で6時53分 -- 数字がうまくなるための技法 第2章 タウリン1000ミリグラムは1グラム -- ビジネスの数字がうまくなる 第3章 い逃げさ

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  • [経済]『ヤバい経済学』よりもヤバい書評 Economics Lovers Live

    下のブログ研究のおまけです。 実験経済学ゲーム理論の権威アリエル・ルビンシュタインの『ヤバい経済学』への書評“Freak-Freakonomics”がスティグリッツらの編集するThe Economists' Voice2006年第3巻に掲載されています。題名からもわかるようにちょっと風変わりな書評で、ルビンシュタインが『超ヤバい経済学』という自著の紹介という体裁で書いています。 http://www.bepress.com/ev/vol3/iss9/ 面白く書かれていますが、時に(少しだけ)辛らつな指摘もしています。例えばレビットたちのの核心的な矛盾は、統計的な手法に時に懐疑的なスタンス(回帰分析は限定的なツール、とかの発言)をみせながらも、自分たちの主張を説明するときには「魔術師の箱」よろしく使用している、と指摘しています。 他には、「典型的な売春婦は典型的な建築家よりも高給なのはど

    [経済]『ヤバい経済学』よりもヤバい書評 Economics Lovers Live
  • 書評 - The End of Poverty : 404 Blog Not Found

    2014年04月06日09:00 カテゴリ書評/画評/品評Money 書評 - The End of Poverty もっと早く読んでおくべきだった。 貧困の終焉 Jeffrey D. Sachs / 野中邦子・鈴木主税訳 [原著:The End of Poverty] 2007.02.22 初出 2014.04.06 邦訳文庫版上梓につき再掲 まだ読んでいない人は、原著でも邦訳でもいいので読んで欲しい。 書「貧困の終焉」、"The End of Poverty"は、同じ"The End"でも The End of History and the Last Manとは対極にある。このEndは、「終わり」という自動詞ではなく、「終わらせる」という他動詞である。何を終わらせるか?貧困である。実に単純にして明解だ。 p.1 This book is about ending poverty i

    書評 - The End of Poverty : 404 Blog Not Found
  • 浅羽通明『右翼と左翼』評by韓リフ先生 - shinichiroinaba's blog

    当の書の対立軸は、書の著者も属すると思われる「理念」なくしては生きて行けない人たちvs現実で十分お腹一杯生きてける人たち との対立だと思う。この対立軸を全面に出していないために、例えば小泉政権のこーぞー改革の内実=現実の分析さえも、「平等」を犠牲にして「格差社会」を容認した、という紋切り型=「理念」の零落形態を採用するにとどまってしまっている。 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20061203#p2 きわめて少数の例外をのぞいてほぼ思想系のの常道であるが、書も全くマクロ経済政策なんか歯牙にもかけず、また「格差社会」についても大竹文雄さんの議論などもどこかに吹っ飛び、その意味では浅羽氏の採用している立場はすでに指摘したけれども「理念」なくしては生きてない人&そんな人たちを主要読者層としているので、それになじみやすい?橘木先生や金子勝氏らのセ

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  • 論座 2006/08 Book Review

    『ヤバい経済学』:お金だけが大切じゃないことを、説教としてではなく理論的に解明しようとする経済学の新潮流 レヴィット、ダブナー『ヤバい経済学』(東洋経済新報社, 2006) (『論座』2006 年 8 月号) 山形浩生 要約: 『ヤバイ経済学』は、経済学お金だけを扱うものではないことをはっきり示し、その方向性を次々に打ち出している実に楽しくも有意義な一冊だ。でも日のタコツボ経済学の世界はそれをきちんと評価できない。「お金ばかりを重視してはいけない」と年寄りの説教は大好きなくせに、ではお金以外をどうやって学問として考えようかについてまったく考えていない。書はそれをやっているのが偉大なところである。 書は刊行されてからすでにかなりの時間がたっている。ぼくは原書で読んで狂喜したし、すでに版権が取られていて自分では訳せないことを知って不安になったが(だってこんな楽しいが、どんよりした学者

  • 『サラリーマンは2度破産する』。 : Espresso Diary@信州松本

    2006年10月16日00:31 カテゴリ書評 『サラリーマンは2度破産する』。 『家庭の医学』というがありましたが、これは『家計の経済学』と副題を付けたくなるです。『サラリーマンは2度破産する』というタイトルは、中流の家計が回らなくなる2つの原因を暗示しています。ひとつは子供の教育費。もうひとつは、老後の生活費。書いた人は、1万以上の世帯から家計に関する相談を受けている人なので、なかなか説得力があります。もしも私がサラリーマンの男性と付き合っている女性だったら、カレにこのプレゼントすることでしょう。教育費、保険の見直し、クルマ、そして住宅ローンと、日の実情に沿った話が金額を伴って書かれているので、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん』シリーズより身近な感じがします。 日人の中だけにいると気づきませんが、日の中流家庭を出入りするお金は、世界の水準を考えれば大きいといえます。入っ

  • 持続可能な福祉社会 : 404 Blog Not Found

    2006年10月06日14:20 カテゴリ書評/画評/品評 持続可能な福祉社会 その答えのたたき台の一つとして、書「持続可能な福祉社会」を取り上げたい。 持続可能な福祉社会 広井 良典 分裂勘違い君劇場 - 借金を「返済するべき」人と「実際に返済することになる」人 この日政府の膨大な借金を、どの世代が払うべきか? というと、選択肢は次の3つ。 借金をこさえた世代が返済する。(相続税増税) (2)借金をこさえた世代の子供たちの世代が肩代わりする。(所得税増税) (3)借金をこさえた世代とその子供たちの世代の両方が返済する。(消費税増税) 佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン:財務省の出鱈目たとえ話を元ネタする愚についてまあ、昨年秋から続いているお馴染みの話だが、勝哉君も家族の一員なんだから、全然問題なく、家族の資産が減るわけでもない。 問題は、勝哉君の資産はあくまで勝哉君の資産であっ

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  • 格差社会―何が問題なのか - 池田信夫 blog

    最近の「格差社会」ブーム(?)の火つけ役になった著者の、これまでの批判への反論を含むまとめ。日の経済格差は、かつて著者が指摘したよりもさらに拡大し、今では先進国でトップクラスになった。特に若者に「非正規雇用」が拡大していることは、人的資源の質を劣化させ、日の将来にとって深刻な問題である。 格差拡大の大部分は、高齢化と単身世帯の増加によるものだ。その原因として著者は「構造改革」の弊害を強調するが、それを裏づけるデータはない。実際には、格差の最大の原因は、バブル崩壊後の長期不況による雇用削減である。不況期に、日の企業が中高年の既得権を温存して、新卒の採用を抑制したり、派遣社員に切り替えたりした結果、高給を取って社内失業している中高年の正社員と、不安定な雇用しかない若者の「二重構造」が生まれたのである。 著者も指摘するように、日は財政規模でみても公務員の数でみても、先進国の中では「小

  • 犯罪経済学が欲しい : 404 Blog Not Found

    2006年09月21日13:20 カテゴリ書評/画評/品評 犯罪経済学が欲しい もし犯罪経済学(criminal economics/forensic economics)という分野が存在するなら、現時点ではこの分野は門倉貴史の一人勝ちのようである。 日「地下経済」白書 門倉貴史 なにしろ、門倉氏以外には、ほとんどまじめに取り組んでいない分野なのだから。 すでに複数の著書がある門倉氏だが、そのなかでやはり最初に読むべきなのは、経済評論家門倉貴史の地位を固めた「日『地下経済』白書」だろう。文庫化されたということもあり、より入手しやすくなったということも書をすすめる理由だ。 「書店の万引き470億円、偽ブランドの市場規模520億円、援助交際630億円、暴力団の非合法所得2兆円...」背表紙の言葉である。これらを全部合計すると、日の地下経済の規模は23兆円と門倉氏は試算する。 大変な金額

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