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ブックマーク / www.enpitu.ne.jp (10)

  • 活字中毒R。

    『日を変えた10大ゲーム機』(多根清史著・ソフトバンク新書)より。 【1989年に発売されたゲームボーイの名前に、ファミコンのように<コンピュータ>という文字が含まれなかったのは象徴的だ。この新型ゲーム機は、<おもちゃ>であることに徹していた。おもちゃとは、子どもや大人を問わず、誰もが一目見ればすぐに遊べて、乱暴に扱っても壊れないものだ。「分かりやすさ」と「堅牢性」では、並の家庭用ゲーム機は足下にも及ばない。 そして任天堂には、長年の経験に裏打ちされた「おもちゃを見るプロ」かつ「ゲームの素人」で、しかもゲームボーイの企画をちゃぶ台返しできる人物が一人いた。当時の社長・山内溥その人である。 山内にまつわる二つの逸話は、どちらもすさまじい。一つは、ゲームボーイの試作機をプレイしてみたときのエピソードだ。当初の試作品は、ゲーム&ウォッチと同じ、斜めから見やすい「TN液晶」を採用していた。これは

    RanTairyu
    RanTairyu 2008/10/18
  • 堀井雄二さんが『ドラゴンクエスト』の戦闘に臨場感を出すために「工夫」したこと - 活字中毒R。

    『非属の才能』(山田玲司著・光文社新書)より。 【つい先日お会いした堀井雄二氏は、家庭用ゲーム機の性能がわずか8ビット(いまのゲーム機がスポーツカーだとすると、三輪車程度)だった時代に「ドラゴンクエスト」を生み出し、ゲームの世界に革命をもたらした人物だ。 堀井氏は、当時のゲーム作りはビジュアルでごまかせないぶん、なによりもアイデアが重要だと言っていた。 たとえば、残りの体力を示す数字(ヒットポイント)が敵から攻撃を受けるたびに振動し、ゼロに近づくにつれて赤みを増していくシステムは、どうすれば限られた容量のなかで戦闘に臨場感を出せるか、考えに考えて生まれたものだという。 つまり、情報が少なければ少ないほど、制約が多ければ多いほど想像力は豊かになると言っていい。】 〜〜〜〜〜〜〜 正直、この山田さんの文章の「結論」の部分、「つまり、情報が〜」の内容に関しては、必ずしもそうはいえないんじゃないか

  • 活字中毒R。

    『CONTINUE Vol.36』(太田出版)の「『ゲームセンターCX』特集」より。 (「スペシャル対談・有野晋哉(よゐこ)×藤原得郎(『魔界村』を創った男)」の一部です) 【有野晋哉:他の敵って決められた動きで出てくるのに、レッドアリーマーだけはグチャグチャじゃないですか。藤原さんは先ほどのステージ(編集部註:9月22日に東京ゲームショウで行われた「レトロゲームアワード」。この取材は「レトロゲームアワード」の終了後に収録された)で1回で倒していましたけど、何かコツってあるんですか? 藤原得郎:あります。 有野:僕はそのコツを教えてほしいんです!! 藤原:レッドアリーマーは、基的にアーサーが攻撃したら避けるんですよ。空中にいたり、地上にもいたりするでしょ? 有野:高いところにいると、もう撃てないですよね。で、斜めにも来るじゃないですか。 藤原:空中にいたら手強いから、もう降ろすしかないん

  • 活字中毒R。

    『パラレル』(長嶋有著・文春文庫)より。 (作中に出てくる「有名ゲームデザイナー」の独白) 【あのころバイトを雇う面接の時に僕が必ずしていた質問を不意に思い出し、女にしてみる。 「テトリスというゲームに、人はどうして熱中できるのか分かりますか」というのだ。 「単純なルールだから」「ラインが消えるのが生理的に快感だから」「スリルがある」大体、そんな答えが返ってくる。どう答えても結局採用したが、僕は満足しなかった。 「シンプルでスリルがあるからでしょう」女もいった。 テトリスは1ライン消すと100点が、4ライン消すと1600点が加算される。4ラインで400点ではない、そのことが面白さの源なのだと何故、誰も喝破しないのだろう。面白さはプログラムや映像が作ってくれるのではない、人間が恣意的に作り出すものだ。】 〜〜〜〜〜〜〜 「テトリスというゲームに、人はどうして熱中できるのか分かりますか?」 そ

  • 活字中毒R。

    『泣ける2ちゃんねる』(泣ける2ちゃんねる管理人・2ちゃんねる監修:コアマガジン)より。 【「親が買ってくれた思い出のゲームソフト」より(投稿者:氏名不詳(02/06/03 17:01)) 小学生の時、ファミコンが故障した。 それでおかんに修理出してきて、って言って 俺は友達の家に遊びにいった。 普段ファミコンショップなどに修理に出すが、おかんはあまり機械に詳しくなかったらしく、任天堂の社までいってしまったw(編註・w=笑い の意) 普通なら門前払いだが、なんと任天堂の社長室まで招かれ、社長が出てきて、「いつもありがとうございます。確かに修理お預かりします」といわれたらしい。あまりに腰の低い社長におかんはびっくりしたらしい。 今思うと、子供のためとはいえ社までいってくれたおかんに感謝したい。】 〜〜〜〜〜〜〜 『2ちゃんねる』への書き込みですし、僕は以前、「富士通社にパソコンを買い

  • 活字中毒R。

    RanTairyu
    RanTairyu 2007/01/22
  • 活字中毒R。

    「週刊ファミ通・2007/1/26号」(エンターブレイン)のコラム「桜井政博のゲームについて思うこと」より。 (桜井さんが『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』を苦労して解きながら考えたこと) 【任天堂のデバッグ期間、通称”スーパーマリオクラブ”でのエピソードなのですが……。とあるゲームをプレイした人のレポートに、”この謎は難しすぎる”と書いてあったそうな。別の人も、”自分はクリアーできたけど、この謎は難しいです”というようなことを書いている。複数の人が”きびしい”を連呼しているので、もっとやさしくするべきかな? と考えた開発者。でも、気がつけばみんなノーヒントでクリアーしていたという。なんだかんだで、全員解けてるじゃん! 行き詰まったらたちまち進めなくなるけれど、がんばればなんとかなるようにできている! めげそうなときも、そんなことを意識しながらクリアーしていました。 (中略) 謎解き

  • 活字中毒R。

    『ダ・ヴィンチ』2006年12月号(メディアファクトリー)の特集記事「ほぼ日刊イトイ新聞の謎。」のなかの「糸井重里ほぼ1万字インタビュー”教えて!糸井さん―「ほぼ日」ってなあに?”」より(取材・文は岡田芳枝さん)。 【インタビュアー:一軒屋だった通称・鼠穴からはじまって、現在は表参道の一等地のビルに「ほぼ日」の事務所はあるわけですが、とてもきれいですよね。とくに、トイレが。 糸井重里:トイレって、排泄物は汚いもの、汚いものを捨てる場所、だからこんなもんでいいや、というのが合理的な考えですよね。そこに関わっている時間というのはすごく短いし。でもね、野外フェスだって、トイレがきれいになったから行くようになった人もいるわけです。トイレをきれいにするということは一見ムダなことのようだけど、じつはムダじゃないんです。そういうふうに、ムダなことがとても大事なんだとぼくは思うんですよ。 たとえば、文学は

    RanTairyu
    RanTairyu 2006/11/30
  • 活字中毒R。 - 「のび太のくせに!」誕生秘話

    「週刊アスキー・2005.10.14号」の対談記事「進藤晶子の『え、それってどういうこと?』」より。 (26年間「ドラえもん」の声をあてられていた、女優・声優の大山のぶ代さんへのインタビュー記事より) 【進藤:いまや、世界中どこに行っても、ドラえもんに出会いますものね。大山さんは声をアテるにあたって、日語の美しさを伝えることにとても注意を払ってらしたそうですね。 大山:そうなの。子どももいつかは「バカヤロー」とか「コンチクショー」を覚えるかもしれないけど、小さいときからそんな悪い言葉を教えることもないでしょ。まず、ドラえもんは子守用ネコ型ロボットだし、子守用のロボットにスラングをはじめからインプットしないでしょうし。 進藤:なるほど。そうですね。 大山:だから、ドラえもんとのび太の初対面のときも、「やあ、オマエがのび太か」なんて、絶対に言わないはずだと思ったの。 進藤:最初の台では、セ

    RanTairyu
    RanTairyu 2005/10/12
    「のび太のくせに!」は続く言葉が色々陰湿に想像できてすごいのだが。
  • 斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

    プレゼンテーションやミーティングで話すとき、聞いている人がPCを開いている事が多くなった。 すご〜く話しづらい。 なぜなら、僕の話を聞いている相手は、「Google」と「MSN Messenger」を起動しているからである。 僕が何かを言うたびに、「Google」で僕の言っていることの信憑性、関連情報は検索されてしまう。 話を聞いている人たちは静かにしてはいるが、「MSN Messenger」で僕の話している内容について意見のやりとりを行っている。 人によっては、失礼な行為だと言うかもしれないけれど、僕は、これは良い事だと思う。 結果として、そのプレゼンテーションなり会議の参加者が得られるものが大きくなるからだ。 ボケーっと話し手の話を受身で聞いているよりもずっと良い。 だが、話す側としては、「Google」と「MSN Messenger」を使いながら質疑応答を行うわけにもいかない。 僕は

    RanTairyu
    RanTairyu 2005/03/10
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