タグ

ブックマーク / sumita-m.hatenadiary.com (8)

  • 「共同体」と「無縁」の間 - Living, Loving, Thinking, Again

    橘玲*1「ぼくたちが望んだ無縁社会」http://news.livedoor.com/article/detail/5307964/ 宇野重規『〈私〉時代のデモクラシー』の書評。このは買ってはあるが*2、まだ読んでいない。だから、書評の仕方の是非を論ずるということはしない。橘玲のコメントに対するコメントということになる。 〈私〉時代のデモクラシー (岩波新書) 作者: 宇野重規出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/04/21メディア: 新書購入: 10人 クリック: 174回この商品を含むブログ (63件) を見る橘は「無縁社会*3は社会の病理ではなく、私たちがみずから望んだグロテスクな「近代の完成形」なのだ」という。つまり、「無縁社会」というのは「「自分らしく生きたい」という当たり前の願望が「絶望」を生み出す冷酷なメカニズム」の帰結であると。そして、 私の理解では、伝統的な政

    RanTairyu
    RanTairyu 2011/02/15
  • 翻訳を巡って(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again

    http://d.hatena.ne.jp/kanjinai/20080805/1217942261 ちょうど「光文社古典新訳文庫」のローベルト・ムージル『寄宿生テルレスの混乱』(丘沢静也訳)を読み始めたところだったのだ。 寄宿生テルレスの混乱 (光文社古典新訳文庫) 作者: ローベルトムージル,Robert Musil,丘沢静也出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/09/09メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 34回この商品を含むブログ (37件) を見る上掲の森岡正博氏のエントリーは2008年のものであるが、最近再度関心が集まっているようだ。8月の末にブックマークが新たに7つ増えている*1。勿論、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の翻訳が議論を呼んでいるということは以前から知っていたけれど。どうしてこんなに急に? さて森岡氏曰く、 私が光文社新訳問題に気づいたのは、

    翻訳を巡って(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again
    RanTairyu
    RanTairyu 2010/08/31
  • 田村理『国家は僕らをまもらない』 - Living, Loving, Thinking, Again

    国家は僕らをまもらない―愛と自由の憲法論 (朝日新書 39) 作者: 田村理出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/04/13メディア: 新書購入: 1人 クリック: 40回この商品を含むブログ (25件) を見る 田村理『国家は僕らをまもらない 愛と自由の憲法論』(朝日新書、2007)を読了したのは既に数か月前。 序章 ビストロのような憲法論を 第1章 キムタクの「目」で感じる立憲主義――国家=権力観でみる憲法 第2章 「ただの憲法じゃねえか、こんなもん」――人権観でみる憲法 第3章 「忠誠の木」が生まれるとき――新しくない「新しい」憲法観 第4章 イチロー選手の「個人主義」――「個人の尊重」はいきすぎたか 第5章 「こぐま園」という集団――個人主義と集団の関係 第6章 くだらぬ民主主義が必要なわけ――「投票」と立憲主義 第7章 「愛すべきアホ」たちを国家=権力からまもるには―

    RanTairyu
    RanTairyu 2008/12/26
  • 小島毅『靖国史観』 - Living, Loving, Thinking, Again

    靖国史観―幕末維新という深淵 (ちくま新書) 作者: 小島毅出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/04メディア: 新書購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (37件) を見る 小島毅氏の『靖国史観』を読了したのは既に1か月くらい前。 はじめに 第一章 国体 第二章 英霊 第三章 維新 おわりに あとがき 参考文献一覧 書の主張は「はじめに」で述べられた 「靖国神社の思想的根拠は(神道というよりは)儒教にある」。これが私の学説である。そして、靖国神社が国際問題として扱われることを憂慮し、そもそもの起源においてそれが国内問題であったことを、いまあらためて声を大にして訴えていくこと。それが現代日に生きる儒教思想研究者としての使命であると、近年強く感じるようになった。(p.9)ということに要約されるのであろう。また、高橋哲哉氏の『靖国問題』に言及して、 高橋氏の議論は

    小島毅『靖国史観』 - Living, Loving, Thinking, Again
  • 右側に気をつけろ? - Living, Loving, Thinking, Again

    http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20080226/1204009224 ここで言及されている「ダウン症の人の描いた絵」がどんなものなのかわからないし、坂龍一氏が具体的にどのように称賛したのかもわからない。そもそも「障害者アート」という言葉も知らなかった。「アウトサイダー・アート」なら知っていたけど。さて、坂龍一といえば、以前浅田彰氏とともに大江光を絶対に認めないと発言して、大江健三郎をどうして世間は僕たち父子をいじめるの?と被害妄想に陥らせた人ではなかったか。 世間に「アウトサイダー・アート」として紹介されている作品は(管見の限りでは)文句なく面白い。例えば、服部正『アウトサイダー・アート』(光文社新書)というの図版を見てみなよ。さて、しばしば誤解されているが、「アウトサイダー・アート」というのは「障害者」のアートを意味するのではない。服部さんの言葉を引けば

    右側に気をつけろ? - Living, Loving, Thinking, Again
    RanTairyu
    RanTairyu 2008/02/29
    「メディア:新書」
  • 東と西から少し外れて - Living, Loving, Thinking, Again

    http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20080102/1199239031 日列島の東と西の対立というと、先ず例えば網野善彦『東と西の語る日歴史』とかをマークすべきなのだろう。また、社会学の業績としては、福武直の農村に関する東北型と西南型の区別。 東と西の語る日歴史 (講談社学術文庫) 作者: 網野善彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/09/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (36件) を見る日の農村 (1971年) (UP選書) 作者: 福武直出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1971メディア: ? クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見るところで、東西の対立とはちょっと外れて。興味があるのは、千葉(安房、上総、下総)と伊勢や紀州との関係。昔『澪つくし』というドラマがあ

    東と西から少し外れて - Living, Loving, Thinking, Again
    RanTairyu
    RanTairyu 2008/01/18
    「ところで、東西の対立とはちょっと外れて。興味があるのは、千葉(安房、上総、下総)と伊勢や紀州との関係」
  • 『丸山眞男−−リベラリストの肖像』 - Living, Loving, Thinking, Again

    丸山眞男―リベラリストの肖像 (岩波新書) 作者: 苅部直出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/05/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 53回この商品を含むブログ (85件) を見る苅部直『丸山眞男−−リベラリストの肖像』(岩波新書)を読了する。 先ずは目次を掲げておく; 序章 思想の運命 第1章 「大正っ子」のおいたち 第2章 「政治化」の時代に 第3章 戦中と戦後の間 第4章 「戦後民主主義」の構想 第5章 人間と政治、そして伝統 終章 封印は華花やかに 参考文献 あとがき 略年譜 書の面白さは、丸山眞男の思想の形成をその生活史的な文脈から辿っていくということにあるだろう。それはマクロ或いは客観的には「大正」、「昭和」という時代であり、また丸山が具体的に遭遇した人物や事件などである。例えば、「小学校四年生」の時に遭遇した「関東大震災」(pp.18-19、23-2

    RanTairyu
    RanTairyu 2007/05/26
  • 「アテンション・エコノミー」(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again

    仲俣暁生氏*1、古谷利裕という人の 例えば、同じをブックオフで百円で買うのと、普通に千五百円出して買うのとはどこが違うのかと言えば、百円で買えば自分は得をするが、その百円はブックオフのもうけにしかならないのに対し、千五百円で買えば、そのを出した出版社、そのをつくった編集者、そのを書いた筆者それぞれに対する、積極的な評価の表明となり、経済的な支援となる。ただ「私」がを読めれば良いのであれば百円で買う方がいいに決まっているのだが、そのの向こう側には(たんに筆者にとどまらず様々な次元で)作者がいて、この社会のなかで、経済活動をしつつ生きているのだという程度の想像力があれば、必ずしも百円で買う方が(自分にとってさえも)得だとは言い切れないと分る。 http://www008.upp.so-net.ne.jp/wildlife/nisenikki.html を引きつつ曰く、 まさにそのと

    「アテンション・エコノミー」(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again
    RanTairyu
    RanTairyu 2006/09/20
  • 1