何度か語っていることではあるけれど、僕は超常現象信奉者として、後には超常現象懐疑論者として掲示板上での議論を続けていた。話題は超常現象だけにはとどまらず、俗にいう「ニセ科学」の議論になったことも沢山ある。 そういった歴史の中で、信奉者に説得を行ったことも少なくない。オープンの場で行ったこともあるし、メールでのやり取りのこともある。これから、何度か説得についての僕の思いを書いていきたいと考えているのだけど、はじめに、僕が信奉者の説得についてもっている印象を書いてみたいと思う。当然、客観的事実とか普遍的な原則とかを話したいわけではなく、あくまで経験談であり、印象論にすぎないことには注意してもらいたい*1。 説得の受け入れやすさ 僕は傲慢にも「科学的考え方の啓蒙をするんだ」という思想を持っていた*2。だから、信奉者とのコミュニケーションが説得になるのも自然なことだった。結果、様々な人に対して説得
以前、■信仰と狂気〜吉村医院での幸せなお産で言及した吉村医院が取り上げられると聞いて、2010年2月7日の「エチカの鏡」というテレビ番組を視聴した。吉村医院は自然分娩を行う産科医院で、番組内では好意的に取り上げられていた。自然分娩という選択肢があってもいいと私は考えている。ただし、妊婦および家族に対して自然分娩のリスクについて十分に説明されている必要がある。テレビ番組では、自然分娩のリスクの説明が不十分であるように感じられた。「動物には難産はない」「江戸時代にはツルツル生まれていた」と、あたかも自然なお産では難産はないかのように誤解させる内容だった。ただ、編集によってリスクの話が削られたのかもしれない。 死んだっていいって思やあ、それでいい 吉村医院院長の吉村正医師が、自然分娩のリスクをどのように考えているかについて、「きらきらねっと」というページに掲載されていたインタビュー記事*1が参考
忙しいのだけどあまりにアレなのでざっとエントリ上げとく。 私のところのコメント欄で ABO FAN氏が挙げた文献は以下である。記号の意味として氏が書いた部分も含め、まとめて引用しておく(このコメント 以降)。タイポは修正しといた。大量にあるので先に何をするかを言っておくと、★のついた文献(「データの差があったとしている文献」)の内実を見ていこうということである。無論、全部ではない。急に出されて読めるかっつの。それと、印のついていない文献も、リストということで出しておく。○印の文献について触れないのは、「データの差はないとしているが、実際には差が出ている」などというアホなごたくに付き合う義理はないからである。 ★データの差があったとしている文献 →6件 ○データの差はないとしているが、実際には差が出ていると思われる文献 →4件 ×データの差がないとしている文献 →2件 【日本心理学会大会発表
健康食品管理士認定協会 著名な「食品添加物批判」批判者のお一人、同協会理事長の長村洋一・千葉科学大学教授、通称「多幸之介」氏による論説。 食品添加物を巡る諸問題 その1 食品添加物に化学薬品的イメージを強調して行われるバッシング http://www.ffcci.jp/wp-content/uploads/2009/01/kaiho_2-2-2.pdf はじめに 健康食品管理士認定協会の設立の大きな目的はH14年2月21日付厚生労働省医薬局から出された「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」に基づいている。このガイドラインには10項目の重要な事項が記載されているが、その中の第6項として「食品および食品添加物の安全性や衛生管理等に関連する知識」があげられている。健康食品管理士認定協会の大きな設立目的が「健康食品を含めた食の健康に対して有する意義および
相変わらずUSBメモリーで音が変わる変わらんでもめている。なぜ変わるかという質問に対して、逐一ていねいに答えようと思ったが、ちょっと気が変わった。 わたしがUSBメモリーで音が変わることを、オカルトとしてではなく受け入れているのは、まあ科学的とまではいわないまでも、自分自身で考えた、ある程度納得できる理屈を持っているからで、なんでもかんでも妄信的に受け入れてるわけじゃない。 USBメモリーで音が変わるとしたら、なぜ変わるのか、自分で考えてみよ。もし変わるとしたら、どのような可能性があるのか?わかった!我こそはと思う人は、飛び入りでもなんでもどんどん参加して、優秀な頭脳で持論を展開してほしいものである。 合っていると思ったら、そこは合ってるとコメントしよう。いままでもそうしてきたから、ヒントはいっぱい残っている。それらはまったく矛盾しないものである。矛盾してると思うのは、それは自分の頭の中が
◆ お知らせ:2008年9月27日(土) 『ぴあの好きの集い 第9回演奏会』◆ 上野旧奏楽堂。入場無料。 私は、アルベニス晩年の傑作ラ・ベーガを演奏します 真にいい音のオーディオ機器を選択したいとき、自分の耳しか頼りになりません。頼りにならないのが、人の意見と、意外にも自分の目と先入観です。 スピーカーは楽器に最も近い位置にあります。メーカーやモデルが違えば違った音に聞こえます。確かにデザインや値段による先入観によって 音も変わって聞こえる可能性はあります。しかし、それを上回る個性の差が、そういった情報に左右されることなく、耳に届きます。 では、アンプやCDプレーヤー、ケーブルはどうでしょう。値段相応の違いを有しているのでしょうか?価格やデザイン、材質などの情報(ブラシーボ効果)に騙されていないでしょうか? ブラインドテストをして機器を選んでいるでしょうか? 限られた予算の中で、最高の音を
ふま/比ヤング荒らし。 自作自演する。他者を騙る。自他の書き込みをコピペして回る。 一見まともなコメントを残すこともあるが、その意図するところは荒らしである。 a.k.a. うま、室井健亮、apj_yamagata(apj氏とは無関係) etc. 継続的に使用するハンドルネームがある一方、捨てハンドルも多用する。 また、名前欄にハンドルとはいえない文章・タイトルを入れたりする。 例の人、あの方、F、一人永劫回帰氏などと呼ばれることも。 参考: 「ふま」一族の陰謀(と、いっても個人) 論宅/mercaメタぶりっこ。 社会学を標榜する自身のブログに於いて、ニセ科学批判批判エントリを書き続けている。 具体論を避け、的外れな一般論に終始する。人の話は聞かない。 言及を始めたのは2007年夏。他サイトへの書き込みはしないようだ。 書き込み名はmercaだが、論宅と名乗る。 参考: さすがに呆れ果てた
ホメオパシー ジャパンのサイトより。 ■『教育医事新聞』2008/11/25 No.291に、とらこ先生のインタビュー記事「欧米では伝統、自己治癒力呼び覚ます ホメオパシー療法」が掲載されました。(2008/11/15)*1 (ホメオパシー ジャパン) 記事の内容は、主にホメオパシージャパン会長である由井寅子氏へのインタビュー。「欧米では伝統、自己治癒力呼び覚ます ホメオパシー療法」との見出し。ホメオパシーに懐疑的な記述は一切ない。記事は、「養護の先生がホメオパシーを学び、使うことで、多くの子どもたちが救われるでしょう」という由井寅子氏の言葉で終わる。 病気は「症状を出し切る」 薬は使わず砂糖玉をとる これがたとえば毎日新聞の記事だったら不思議はないのだが、「教育医事新聞」と名乗っているからには、医学の専門家も編集者にいるだろうに、どうしたことか。記事の下の方にホメオパシー出版の広告が載っ
血液型と性格の関係、FAQ、科学的・統計的な検証などの情報を提供していきます。ぜひ楽しんでいってください! 早速Kumicitさんからコメントをいただきました。 http://transact.seesaa.net/archives/20081019-1.html どうもありがとうございます しかし、これでKumicitさんが統計の基礎知識がないことが判明しました。 トホホ…。 「平均の差/標準偏差~0.2」ですが、私の引用元の文章にはちゃんと「χ2検定」と書いてあります。 このχ2検定は、ノンパラメトリック検定といって、平均値や標準偏差が計算できない場合に使う検定です。 (平均値や標準偏差が計算できる場合は、普通はF検定やt検定を使います) で、丁寧にグラフまで書いて説明しているのですが、平均値や標準偏差が計算できないのですから、せっかくのKumicitさん説明は骨折り損の…です。 以前
Tweets by @kumicit ■東芝がウェスチングハウスをコントロールできないことが勝利の決め手だった?(04/09) ■人生に意味を与えるUFO(03/14) ■UFO統計(03/14) ■2011年9月20日(01/30) ■180年くらい歴史がありそうな都市伝説「ブアメードの血」(08/06) ■143年の歴史を誇る都市伝説「ブアメードの血」Update 2016/08/05(08/05) ■メモ「人種偏見と発砲判断」(07/24) ■ハーブレメディは見過ごされている世界的健康被害(05/30) ■メモ「メスメリズムで死人が蘇生すると書いてたHahnemann」(05/08) ■メモ「ホメオパシーとデュナミスの関連調査中...」(05/05) ■メモ「危機的状況化での非難の政治力学」(04/24) ■メモ「災害後の人々の行動」(04/21) ■東芝がウェスチングハウスをコント
今こそ丸山ワクチンを! 30数年の時を経て再びがん治療の最前線へ 攻殻機動隊のエピソードなんかで若い人でも知っている人がいるかもしれませんが、全体に風化気味(というかタブー)の丸山ワクチン。 医薬業界と厚生省(当時)の陰謀なのか? 世紀のトンデモ薬なのか? 果たして「丸山ワクチン」の真実とは? ネット上からも消えかかっているので、サルベージしてみます。 丸山ワクチン・オフィシャルサイト via kwout 「置き去り20世紀の奇談」2001-1-4.11(週刊新潮) 記事より 丸山ワクチンはなぜ「認可」されなかったのか。 祝 康成 「間違いなく効くね。ただどうして効くのかと、言われてもみんな生きている。がんは残っているが元気だ、としか言えないんだ」 東大法学部名誉教授の篠原(75)が、膀胱ガンを宣告されたのは、昭和48年、48才の時だった。切除手術を受け、放射線治療の苦しみとガン再発の恐怖
ABO FANさんから質問を頂いたので返答します。ABO FANさんよりも、ABO FANさんの言うことが全然理解できないという人のほうが役に立つかもしれません。質問は以下になります。 質問の内容 菊池聡さんの言う「血液型性格判断の提唱者が述べるような性格の差」は、坂元さんのデータに現れました。 だから、私の質問に対して「データ解釈を巡るこうした矛盾はたまにあることです」と返事が返ってきました。 このどこがパッチワークなのでしょうか? 文章読解力は科学を操る能力に類似したものである(かもしれない) - Skepticism is beautifulのコメント欄 ちょっと、これだけだと意味がわかりませんね。いえ、ABO FANさんの文章に問題があるわけではありません。これは一連の流れの中ででてきた質問なので、コメントをひとつ取り上げただけでは、意味がわからないというだけのことです。 経緯は特
提橋和男の新☆管理人のつぶやき 1091 主婦は知っている(2) お客様からご紹介いただいて、都内のA氏宅へトリムイオンの説明にお伺いした。 お嬢さまがアトピーで困っておられ、やはりいろいろ試されたのですが、どれもこれもダメでトリムイオンの話もまったく信じていない。 それでも奥様は、信頼できるお友だちからの紹介なので「試してみたい!」という思いが強いように感じられました。 しかし、ご主人は「強い疑いの目」で「騙されないぞ」とトリムイオンを見ておられます。A様のお宅には自慢のペットボトル入りの水があります。「この水と比べてどうなんだ」とご主人。 まず、お米で比較をしてみました。還元水ではお米の水が黄色くなりましたが、ペットポトルの水は「うすく白濁」しただけ。つまり水道水と変わらない。 次に塩の味の比較をしてみました。 還元水では塩の味が変わりましたが、ペットボトルの水は変化なし
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