行政刷新会議の事業仕分けの第2弾が、4月23日から4日間にわたって行なわれた。私も「ニコニコ動画」で討論に参加するなどして内容を見ていたが、会場は昨年以上の盛況で、入りきれない観客の行列ができるほどだった。昨年は私も仕分けの会場で見たが、率直にいってずっと見ていておもしろいものではない。それがすべてネット中継され、延べ数十万人が見るという変化のほうに政治の変化の兆しを感じた。 しかし枝野幸男行政刷新担当相もいうように、これはほんらい国家戦略局の立案する戦略と一体であるべきだ。まだその国家戦略もない状態では、何が重要で何が切るべき事業かという優先順位が決まっていないので、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)の広報機関(年間予算1億円)が丸の内にあるのはおかしい」といった、誰の目にも明らかな無駄を切る作業に終始してしまう。今回の仕分けの対象になったのは独立行政法人という枝葉で、幹である一般会計は