去年3月までの1年間に虐待を受けて死亡した子どものうち、育児を放棄する、ネグレクトが原因だったケースが最も多くなり、身体的虐待を初めて上回ったことが厚生労働省のまとめでわかりました。 厚生労働省は、去年3月までの1年間に虐待を受けて、子どもが死亡した事例について専門家による検証結果をまとめました。 それによりますと、虐待を受けて死亡した子どもは、心中を除いて全国で54人で、前の年度より2人増えました。 このうち、育児を放棄する、ネグレクトで死亡したのは25人(46.3%)と最も多くなったほか、身体的虐待で死亡したのは23人(42.6%)でした。 厚生労働省によりますと、この検証は平成15年から行われていますが、虐待死の原因でネグレクトが身体的虐待を上回ったのは初めてです。 また、子どもの年齢でみると0歳が22人で(40.7%)最も多くなったほか1歳が6人(11.1%)2歳と3歳がそれぞれ3
京都大学高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点(ASHBi) 伊佐正 教授らは、ベルギー・ルーバンカトリック大学 Wim Vanduffel 教授のグループ、および生理学研究所ウィルスベクター開発室 小林憲太 准教授と共同で、霊長類の腹側被蓋野(VTA)から側坐核(NAc)への投射経路は動機付けに基づく意思決定には関与するものの、強化学習には必ずしも重要ではないことを明らかにしました。 VTAは辺縁系や大脳皮質へドーパミンを供給する脳部位として知られ、特にNAcへの投射経路は、動機付け行動や薬物依存などに関与する経路として注目されています。しかし、これまでは霊長類が経験に基づいて多様な選択肢から行動を決定していく過程で、この経路がどのように機能しているかは不明でした。 本研究では、2種類のウィルスベクターを組み合わせて特定の経路を一時的に遮断する方法を用いて、アカゲザルにおいてVTAからNAc
レビューの論点 今回のコクランレビューでは、行動活性化療法が成人の抑うつにどの程度効果があるのかを調べたかった。 (訳者注:行動の活性化 (behavioural activation:BA)は、楽しみや達成感を感じる行動のレパートリーを日常生活の中で増やすことで、意義のある生活の実現を目指す心理療法である。心理療法として、これまでエビデンスが最も高度とされてきた認知行動療法(cognitive behavioural therapy:CBT)に比べて、専門的な知識が要らず、コストも安いというという特徴がある。) なぜこれが重要なのか? 抑うつはよくある心の健康の問題であり、悲しみの感情が長く続いたり、かつては楽しめていた人との関わり、色々な活動、および物事に対する興味が失われることがある。人は抑うつ状態になると一日の大半を悲しみやイライラ、あるいは疲労感に苦しめられたりする。また、眠れな
日本では年間数万人もの人々が自殺によって命を絶っており、(PDFファイル)警察庁のデータによると2019年の1年間で2万人以上の人が自殺しているとされています。世界的にも大きな問題となっている自殺に関するさまざまなデータを、世界的な課題に関するデータを公開するOur World in Dataがまとめています。 Suicide - Our World in Data https://ourworldindata.org/suicide ◆1:年間の自殺者数 世界では年間80万人近くが自殺で亡くなっており、時間に直すと40秒当たり1人が自殺している計算になります。また、「身内の自殺を隠したい」という遺族の意向や事故として処理されるケースも含めると、さらに多くの人々が自殺していると考えられるとのこと。 以下の表は年間の原因別死亡者数をまとめたもの。下部にある矢印ボタンをクリックすると、1990
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「心因性発熱」とは、心理的ストレスにより体の中心部の温度が上昇する状態を指す。解熱薬が効かないだけでなく、倦怠(けんたい)感や不眠、頭痛、腹痛などのストレス性の不調を伴うことが多いため、たとえ体温の上昇がわずかでも、本人にとっては苦痛となる。国際医療福祉大学病院(栃木県那須塩原市)心療内科の岡孝和部長に聞いた。 ▽高熱または微熱の持続 ストレスによって生じる心因性発熱には、二つのタイプがある。一つは、学校に行くなど特定のストレス状況で一時的に高熱が出るタイプで、時に40度近くに達する。代謝の盛んな10代の子どもに多い。 もう一つは、慢性的にストレスフルな状況が続く中で、38度前後の微熱が持続するタイプだ。仕事や家事、育児、介護など複数のストレスが重なって生じることが多く、成人によく見られる。自律神経が乱れやすい思春期の患者では、朝起きられないなどの症状を訴える起立性調節障害を併発しているケ
このレビューの重要性は? 心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、重篤な心的外傷(トラウマ)イベントの後によく起こりうる精神疾患である。症状としては、悪夢やフラッシュバック、苦痛な思考といった心的外傷(トラウマ)を再体験することや、心的外傷(トラウマ)となったできごとを想起するようなものを避けること、思考や気分のネガティブな変化を経験すること、イライラ感、驚きやすさ、怒り、睡眠障害、集中困難といった過覚醒症状などが含まれる。PTSDは、心的外傷(トラウマ)に焦点を当てた対話による治療によって、効果的に治療することができる。最も効果的な治療法には、認知行動療法(CBT)に基づくものがある。しかし残念ながら、これらの治療法を提供できる資格を持つセラピストの数は限られている。また、治療に参加するために仕事を休まなければならなかったり、交通手段の問題など、治療へのアクセスを制限する要因もある。 代わ
表層的な報告を観るにつけ懐疑的にすらなってた仮説 Covid-19の社会的な影響もあり、免疫そのものへの関心が高まっている中 心理社会的介入が免疫力を高め、免疫関連の健康結果を改善する能力は、免疫系のプロセスが社会的、神経認知的、行動的要因の影響を受けていることを示す研究はあるものの、系統的にこれほどまとまったシステマティック・レビュー・メタアナリシスを初めて見た じっくり読み込んでいきたいが・・・通り一遍の紹介をさしあたり提示 Psychosocial Interventions and Immune System Function A Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Clinical Trials Grant S. Shields, et al. JAMA Psychiatry. Published online Ju
ゲームプレイ時の脳活性やパフォーマンスの検証結果をGame Wellness Projectが発表。平均15分後に極集中状態へ突入し,2時間後に集中力がダウン 編集部:maru 産経デジタル(産経新聞グループ)やレノボ・ジャパンなど5社共同で,ゲームをさまざまなアプローチで検証するプロジェクト「Game Wellness Project(ゲーム・ウェルネス・プロジェクト)」(関連記事)。同プロジェクトは本日(2020年6月9日),ゲームプレイ時におけるプレイヤーの脳活性やパフォーマンス状態の検証結果を発表した。 検証は,大学生を対象に「ゲームプレイ時間から見たプレイヤーの脳活性とパフォーマンス状態」など3項目について実施されたものだ。それによると,プレイヤーは,プレイ開始から平均15分後にZONE(極集中状態)へ突入し,平均2時間後に集中(注意力)がダウンするという。 ほかの2項目は「シン
日常的にそこにある自閉スペクトラム症について伺うところから始まって、そのスペクトラムたる所以の頻度分布について教えてもらった。さらに、サブクリニカル、診断閾下という、人口の10パーセントくらいはいそうな集団についても早期の把握と対策が大切だという話にも至った。それぞれを知ること自体が社会的な改善の第一歩につながることで、うまく伝わればよいと願う。 最後の話題として、これまでのすべてのお話の中に通底し、折に触れて何度も繰り返された大きな問題を再度取り上げたい。話は、神尾さんのキャリア初期、京都時代にさかのぼる。 「1990年代ですが、京都の児童福祉センターという行政のクリニックにいたときに、自閉症児が通う施設を巡回して訪ねました。そこで、抱っこ療法なんていうのを本当に一生懸命やっているのを見て、『何だこれは』って思ったのを今でも思い出します。そのときに先輩の先生と一緒に、70年代からイギリス
自閉スペクトラム症が、その名の通り、定型発達から非定型発達まで連続的な分布を示すことが分かったならば、素朴な疑問が湧いてくる。 ほんの少しスコアが低い(自閉症傾向が小さい)だけとか、診断に必要な要素が一つ足りないとかで、自閉スペクトラム症の診断を受けない子たちは、全く問題なくやっていけるのだろうか。今や分布の連続性が分かり、時間とともに症状の軽重や傾向も変わりうることが分かっているわけで、疑問がつきない。 神尾さんはこの、興味深い領域について語る前に、少し言葉をためた。 「ちょっと余談なんですけど、大人を対象にした普通の精神科医と子どもを相手にする児童精神科医は、ある面ですごい仲が悪かったんです。もちろん個別の誰先生と誰先生がという話ではなくて、関心の方向が違うんです。児童精神科医にとって、自閉症を含む発達障害は大きな問題ですが、一般の精神科はそれほど関心がなかったんですよね。むしろ統合失
(CNN) 米バージニア工科大学獣医学部でセラピー犬として活躍する8歳のラブラドルレトリバー犬「ムース」が、何千人もの学生に寄り添ってきた功績をたたえられ、名誉博士号を授与された。 ムースは同大のセラピー動物4匹のうちの1匹としてバージニア工科大学に2014年から在籍し、クックカウンセリングセンターに勤務するとともに、心の健康問題の啓発活動に当たる大使役も務めている。獣医学部は15日に行ったオンライン卒業式で、ムースに名誉博士号を授与した。 ムースはフットボールの試合やクラブイベント、新入生のオリエンテーションといった行事への出席のほか、不安や心的外傷といった心の問題で悩む学生たちに寄り添う役割も果たしてきた。クックカウンセリングセンターに勤務するカウンセラーで飼い主のトレント・デイビスさんによると、ムースは7500回以上のカウンセリングに付き添い、何千人もの生徒たちを助けてきたという。
世界中で110万人以上が、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)から回復している。しかし、回復までどれくらいの時間がかかるかは一概には言えない。
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