2021年11月1日のブックマーク (2件)

  • 「霊長類研究所の解体」に向けての意見|三谷 雅純(みたに まさずみ)

    京都大学の霊長類研究所が解体されることになりました。解体した後は、まだ仮称ですが「ヒト行動進化研究センター」という組織に改編されるそうです。野外で野生の霊長類を調査するフィールド系の部門は京都に移り、思考言語分野と認知学習分野の心理学系2分野は廃止されます。松沢哲郎さん(懲戒解雇)を初めとする数名の研究者が研究費を不正に使用したことと、正高信男さんの複数の論文捏造が認定されたためです。松沢さんは判断がまちがっているからと裁判をすると聞いています。 霊長類研究所では、フィールドワーカーが野生の霊長類を調べ、実験系の研究者が飼育している霊長類をテストして、フィールドや実験室だけでは分からなかったさまざまな現象を明らかにしてきました。それは「人間とはいかなる生物か」「ヒトの質とは何なのか」を探る基礎研究です。基礎研究ですが、いろいろなところに応用が可能です。人文科学の、例えば哲学とか社会学にも

    「霊長類研究所の解体」に向けての意見|三谷 雅純(みたに まさずみ)
    SISAO
    SISAO 2021/11/01
  • タイラー・コーエン「どうして相対的に貧しい人たちほど再分配支持に傾いてるわけじゃないんだろう?」(2021年10月30日)

    [Tyler Cowen, “Why Are Relatively Poor People Not More Supportive of Redistribution?” Marginal Revolution, October 30, 2021] 再分配の選好に関して広まっている諸説は,次の重要な想定に立っている.すなわち,相対的に貧しい人々こそ誰よりも再分配を支持するはずだと,想定されている.研究は,この想定を検証する.10ヶ国で3万人以上の参与者で無作為化した調査実験を我々は実施した.参与者の半数には,国内の所得分布で人がどの位置にあるかを伝えた.通説に反して,当人が思っているよりも相対的に貧しいと伝えられた人々は,格差を懸念する度合いがより低く,再分配をより強く支持することはなかった.この発見は,「人々はみずからの生活水準を『ベンチマーク』にして他人が享受するのを許容できるもの

    タイラー・コーエン「どうして相対的に貧しい人たちほど再分配支持に傾いてるわけじゃないんだろう?」(2021年10月30日)
    SISAO
    SISAO 2021/11/01