僕ら世代は、子ども時代にやたらと「夜光塗料」なるものに親しみました。 「夜光塗料」ってのは、「蓄光塗料」とも呼ばれている通り、光を蓄積する特殊な塗料。光にあててから暗闇に持っていくと、ポワ~ンと薄緑色に光る化学物質です。現在もアナログ時計の数字部分に使われているヤツ。 かつてはオモチャ、特に駄菓子屋さんで売っている駄玩具の多くに使用されていました。 ザッと思い出してみるだけでも、たとえば定番の「夜光ガイコツ」。夜光塗料が練りこんであるプラスチックの小さな骨格標本みたいなガイコツで、キーホールダーになっていました。それから「おばけカード」などと称する妖怪やお化けのイラストが描かれたカード。モンスターたちの輪郭部分が「夜光塗料」で描かれているだけなんですが(砂が混じったような塗料なので、線の表面がザラザラしているのが特徴なんですよね)、これを持ってよく押入れに閉じこもったりしてた。シールもあっ