ユナイテッド航空232便(以下、UAL232便と表記[注釈 3])は、アメリカ合衆国の国内定期旅客便であった。出発地はコロラド州デンバーのステープルトン国際空港、イリノイ州シカゴのシカゴ・オヘア国際空港を経由し、ペンシルベニア州フィラデルフィアのフィラデルフィア国際空港へ向かう路線だった[3][4]。1989年7月19日の便には、乗客285人、乗員11人が搭乗していた[4]。 1984年に撮影された事故機 使用機材は、マクドネル・ダグラス社のDC-10-10型機だった[3]。DC-10型機は左右の主翼下に1基ずつと、垂直尾翼の付け根に1基の計3基のターボファンエンジンを備えた旅客機である[3]。機体記号は「N1819U」で1971年にユナイテッド航空へ納入された[注釈 4]。当該便直前までの総飛行時間は4万3,401時間、飛行回数は1万6,997回だった[9]。装備エンジンはゼネラル・エレ
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