選手、審判、応援団、観客がバタバタと倒れている…今年の「夏の甲子園予選」で起きている異様な光景 なぜサッカー協会のような対策ができないのか 「敵に水を送る」は美談ではない そういう状況のなか、今夏は美談仕立てのエピソードがいくつか報じられるようになった。 7月13日、熊本県大会、翔陽ー八代戦。9回の攻撃。マウンド上で八代の投手の足がつった。八代ベンチから水分が届けられたが、その後も異状を訴えた。しかし八代はタイムを取ってしまったため、マウンドに駆け寄れずにいた。それを見た翔陽の投手がマウンドに駆け寄り、苦しむ八代投手にペットボトルを差し出した。(熊本日日新聞7月13日) 7月16日、京都大会、京都廣学館ー鴨沂戦、5回表、京都廣学館の投手が足をつった。すかさず、鴨沂の主将がマウンドへ水を届けた。(朝日新聞7月17日) これらの話は「これぞスポーツマンシップ」という論調で報じられたが、筆者には