第149回の芥川賞と直木賞の選考会が今夜、東京で開かれ、直木賞に桜木紫乃さんの連作短編集「ホテルローヤル」が選ばれました。 直木賞の受賞が決まった桜木紫乃さんは北海道釧路市出身の48歳。 高校を卒業して勤務した裁判所を結婚を機に退職し、30歳を過ぎて執筆活動を始めて、平成14年に「雪虫」でデビューしました。 桜木さんは、生まれ育った北海道を舞台に男女の情愛を描いた作品が多く、直木賞は2度目の候補で受賞となりました。 受賞作の「ホテルローヤル」は、北国のうらさびしいホテルを舞台にした7つの短編小説からなる作品です。 ホテルができたときから廃虚になるまで一話ごとに時間をさかのぼりながら、この場所を行き交ったさまざまな事情を抱える男女の人間模様を丁寧に描いています。