神戸の人なら誰もが知っているポートアイランド。誕生した1981年には世界最大の人工島でした。 1985年のポートアイランド日本経済が急成長を続けていた1960年ごろ、海と山にはさまれた神戸の街は、人口が増える中で、住む土地が不足しパンクしかかっていました。一方で、神戸港では増え続ける貨物に対応する必要がありました。 1963年に神戸市役所で生まれた奇想天外な案がそれを解決します。その案は、増え続ける貨物量に対応するために、海を埋め立てて人工島をつくり神戸港を拡大する。埋め立てに使う土砂は六甲山地を削り取って、その跡地にニュータウンや大学の用地を造成して、増加する人口の受け皿にするというモノでした。結果、1980年ごろに神戸港はニューヨーク、オランダのロッテルダムに続きコンテナ取扱個数で世界3位の国際貿易港となりました。 今から振り返ると未来を予見していたこのやり方は、「山、海へ行く」と呼ば