ワセジョという言葉を聞いたことがあるだろうか。早稲田大学在学中もしくは卒業生の女性を指す言葉で、使う人やシーンによって若干の違いがあるが「女性らしさを武器にしない(できない)元気な人たち」という意味だ。ほとんど蔑称に近いのだが、本人たちが誇りと自嘲を込めて、「私はワセジョだからモテないよ~!」と口にすることも少なくない。 曇りなき目で見渡すと、早稲田大学にも美人はいる(当たり前だ)。それでモテないのだとしたら、「バンカラ」を旨とする校風が問題なのかもしれない。当事者を直撃しよう。 エネルギッシュな社風で知られる大手出版社に勤務する片岡祥子さん(仮名、28歳)は、早稲田大学第一文学部の卒業生。女優の宮崎美子を若くしたような風貌の美人だ。食事がてらのインタビューを打診すると、「帰宅が遅くなるので深夜までやっているカジュアルな店で」という要望。学生時代に何度か行ったことのある「MOTHER」(東