ブックマーク / www.publickey1.jp (91)

  • コンピュータサイエンス史上最大の課題「並列処理による性能向上」~情報処理学会創立50周年記念全国大会の招待講演

    「いま、並列処理の壁というコンピュータサイエンス史上最大の課題に直面しています。しかしこれはチャンスでもあります。新しい時代を切り開いていきましょう」。IBM名誉フェローのFran Allen氏は、昨日3月10日に行われた日の情報処理学会創立50周年記念全国大会の招待講演の演壇からこんなメッセージを聴衆に投げかけました。 Fran Allen氏は、コンパイラやプログラミング言語が専門で、女性で初めてチューリング賞を受賞した人。今回の招待講演のためにわざわざ来日したと紹介されました。 講演のタイトルは「The Challenge of the Multicores」。ここからは、Allen氏の講演の内容を紹介しましょう。 (この講演は英語で行われたものです。内容にはできるだけ正確を期したつもりですが、理解不足のところや聞き取れなかったところもありました。もし誤解や不正確なところがありました

    コンピュータサイエンス史上最大の課題「並列処理による性能向上」~情報処理学会創立50周年記念全国大会の招待講演
    SavingThrow
    SavingThrow 2010/03/11
    "The fastest way to succeed is to double your failure date. - T.J.Watson, Sr."
  • ビジネスプロセスマネジメント(BPM)を成功させるための、テクノロジー以外の7つの要因

    ビジネスプロセスマネジメント(BPM)とは、「“ビジネスプロセス”に「分析」「設計」「実行」「モニタリング」「改善・再構築」というマネジメントサイクルを適応し、継続的なプロセス改善を遂行しようという経営・業務改善コンセプトのこと」(@IT情報マネジメント用語事典より)です。 一般的には、個別業務の手順が「ワークフロー」であり、ビジネス全体にまたがる処理を「ビジネスプロセス」と呼ぶことが多く、BPMに対応するソフトウェアや、それを実現しようとするプロジェクトも大がかりになりがちです。 そうしたBPMプロジェクトをいかに成功させるのか、米ガートナーが「Gartner Identifies Seven Major Guidelines to BPM Project Success」(ガートナーが指摘する、BPMプロジェクトのための7つの主要なガイドライン)で明らかにしています。以下にその概要を

    ビジネスプロセスマネジメント(BPM)を成功させるための、テクノロジー以外の7つの要因
  • 知られざる「マルチテナントアーキテクチャ」(1)~SaaSはみんな同じではない?

    クラウドが備えるスケーラビリティやアベイラビリティ、そして膨大な処理能力を実現する技術として、MapReduceやキーバリュー型データベースが注目を浴びています。「リレーショナルデータベースはもう古い」という人さえいるほどです。 ところが、そんな話題の新テクノロジーに背を向けて、既存技術であるリレーショナルデータベースを核にしつつクラウドを構築し、絶大なスケーラビリティと信頼性を実現している企業があります。セールスフォース・ドットコムです。 彼らはMapReduceもキーバリュー型データベースも使わずに、どうやってスケーラビリティや信頼性を備えたクラウドを実現しているのでしょうか? 同社が公開している情報はそれほど多くないのですが、それらをつなぎ合わせて見えてきたいくつかの技術的な仕組みを、何回かに分けて紹介したいと思います。 Salesforceはどれほどスケーラブルか 同社のクラウドが

    知られざる「マルチテナントアーキテクチャ」(1)~SaaSはみんな同じではない?
  • マイクロソフトのクラウド戦略はオンプレミス=Windows Serverとの互換性

    マイクロソフトがロサンゼルスで先週行ったイベント「PDC09」。ここで、明らかになった同社のクラウド戦略をひとことで表すならば、「クラウドとオンプレミスの互換性」となるでしょう。 オペレーティングシステム以外をほとんど共通化 基調講演で公開されたこの図が、同社のこの戦略をもっともよく示しています。 いちばん下のレイヤ、オンプレミスでもクラウドでも、両方を同時に管理できるシステムマネジメントとして、Microsoft System Centerが新しく登場します。 そしてその上のレイヤ、オペレーティングシステムとして、オンプレミスではWindows Server、クラウドではWindows Azure。 データベースとしてはSQL ServerとSQL Azure。その上のレイヤにはAppFabric、そして.NET、Visual Studioとなっています。 つまりこれは、Visual S

    マイクロソフトのクラウド戦略はオンプレミス=Windows Serverとの互換性
    SavingThrow
    SavingThrow 2009/11/25
    "多くの(既存のWindowsでの)開発者の取り込みのためと、、将来クラウドを検討している顧客を自然に取り込むため。その代わりスケーラビリティの制限があるが、業務アプリならそれでもかまわないという割り切りも。"
  • ベンチャーキャピタリストは何を考えて投資をしているのか?

    モバゲーなどがヒットした「ディー・エヌ・エー」や、XMLソフト開発で知られる「インフォテリア」。いずれも株式公開を果たし成功しているベンチャー企業です。これらのベンチャー企業がまだ全く無名だった創業当時に投資をした「日テクノロジーベンチャーパートナーズ」(NTVP)は、日では数少ない独立系かつ創業支援を中心としたベンチャーキャピタル(日では、創業から期間がたち成長の目途がついてから支援するベンチャーキャピタルが多いといわれています)。 そのNTVP代表 村口和孝氏が、青山学院大学の授業「技術系ベンチャー経営の戦略と実践」で公開講座を行うと聞き参加してきました。この授業はインフォテリアの平野洋一郎社長が講師を務めるコースで、その1コマとして現役のベンチャーキャピタリストに登壇してもらい、公開講座となったもの。 いまベンチャー投資はどういう状況にあって、その中でベンチャーキャピタリストは

    ベンチャーキャピタリストは何を考えて投資をしているのか?
    SavingThrow
    SavingThrow 2009/11/17
    "投資したい社長:その領域に関してものすごい深いかものすごいとんがっているか。逆に、1,2週間たっても言ってることが変わらない人に2年投資しても変わらない。業界は変わっているし事業計画も変わっていくだろう。"
  • インド企業「インフォシスBPO」が米国のサービス企業を買収。攻めに回るオフショア企業

    グローバルなIT産業の中でインドはオフショア先、特にBPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)を得意として成長してきました。 BPOとは、企業が業務(ビジネスプロセス)の一部を社外にアウトソースすることで、コールセンター業務や会計などの事務処理などが代表的なBPOの対象といえます。インドには米国企業のコールセンター業務を請け負っているという例が多数あることは、よく知られるところです。 Infosys - Newsroom | Press Releases | Infosys BPO Signs Definitive Agreement to Acquire US-Based Insurance Business Process Solutions Provider インドの大手IT企業インフォシステクノロジーズの関連会社で、BPO業務を専門とするインフォシスBPOが、米国の中堅企業である

    インド企業「インフォシスBPO」が米国のサービス企業を買収。攻めに回るオフショア企業
    SavingThrow
    SavingThrow 2009/11/17
    "この買収で、McCamishが持つ、顧客にサービスを提供するためのテクノロジーと製品を得ることができる。人件費の安さという強みから脱却し、付加価値によってさらに成長しようという姿勢の表れのように見えます。"
  • リスクからは逃れられない、ブーメランのように戻ってくる。だからアジャイルを使え!

    先日、アジャイル開発に関係する人たちが「Risk boomerang」という記事をツイッターで話題にしていました。 Andy Brandt氏のブログ「Andy's Mind」にポストされたこの記事は、顧客が契約によってSIerにリスクを押しつけても、結局そのリスクは顧客に返ってくる、ということを説明しています。 SIerにリスクを投げたつもりでも、顧客に返ってくる 「Risk boomerang」からポイントをいくつか引用します。 The single biggest risk anyone faces when they build something is that this something won't fit the purpose it was intended for. Causes for this can be numerous: the needs might have

    リスクからは逃れられない、ブーメランのように戻ってくる。だからアジャイルを使え!
    SavingThrow
    SavingThrow 2009/11/12
    "最終的には期待したものが得られないから結局最大リスクはいつもクライアントにある。リスクを管理するには、契約ではなく開発者との信頼関係が必要。" リスクを取ることをどう価値にするか
  • 知られざる「マルチテナントアーキテクチャ」(3)~スキーマとメタデータの謎 - Publickey

    セールスフォースが採用しているマルチテナントアーキテクチャでは、すべてのユーザーが同一データベース、同一スキーマを共有しています。 では、個別に入力項目を増やすようなスキーマの変更を伴うアプリケーションのカスタマイズや、新たなテーブルを作成してそこに独自データを保存するようなアプリケーションの新規作成はできないのか? といえば、そんなことはなく、セールスフォースが提供するプラットフォームの上で、自由に項目の追加や新しいテーブルの作成が可能です。 全ユーザーでスキーマを共有しながら、しかし個別のカスタマイズを許容する。この一見矛盾する要件を、セールスフォースはどのように実現しているのでしょうか? (エントリは「知られざる『マルチテナントアーキテクチャ』(2)~スケーラビリティのカギは組織ID」からの続きです。) 公開されているスキーマを見てみる ユーザーがスキーマを変更したり、新規テーブル

    知られざる「マルチテナントアーキテクチャ」(3)~スキーマとメタデータの謎 - Publickey
  • 「納期を半分にしてくれ、金なら出す」

    システム開発で、もし顧客から「お金なら出しますから、4カ月のところを2カ月で作ってくれませんか?」と言われたらどうするか? この状況についての考察を、TISの社内ベンチャー「SonicGarden」代表を勤める倉貫義人氏がブログ「Social Change!」のエントリ「アジャイル開発のボトルネック」に興味深くまとめています。 倉貫氏はアジャイル開発手法を実践してきた人としても知られており、先日まで「日XPユーザグループ」の会長でもあった人です。考察もアジャイル開発手法の考え方に基づいて展開されています。 まず、品質以外のパラメータが変動可能なら、納期を短くすることも可能か? について倉貫氏は考察しています。 確かにエンジニアがいるなら、もしくは、集める目処が立つなら、ありがたい話かもしれない。XPでも、「リソース・スコープ・品質・時間」のパラメータで、品質以外は変動可能としている。 と

    「納期を半分にしてくれ、金なら出す」
    SavingThrow
    SavingThrow 2009/10/19
    "スコープは要求文書でなく交渉の連続+計画は規定でなく進化し変化する目標=顧客と開発者が協力して仕様決めや検収するので、発注側のかけるコスト(工数)の限界が、software開発速度の限界点でありPJ成功の分水嶺。"
  • ウォーターフォールからアジャイルに向けて動き出す米国防総省のIT調達

    現在のような形のウォーターフォールモデルがソフトウェアの開発手法として広まったのは、米国防総省が1980年代に定めた調達標準としてウォーターフォールモデルを(それも各フェーズにフィードバックのない一方通行的なウォーターフォールモデルを)採用したためだといわれています。 その米国防総省がようやく、アジャイル開発手法を格的に取り入れようとしていると、米Excella Consultingに所属し、Project Management Institute(PMI)などの活動を行っているJesse Fewell氏がブログのエントリ「Defense Procurement Goes Agile」で伝え、アジャイルに興味のある人たちのあいだで話題になっています。 Fewell氏のエントリは、米国防総省のCIOオフィスに勤務するDon Johnson氏が行ったプレゼンテーションが基になっています。その

    ウォーターフォールからアジャイルに向けて動き出す米国防総省のIT調達
    SavingThrow
    SavingThrow 2009/10/08
    "米国防総省。現在の調達方法に対する懸念→調査→反復的で漸進的なアプローチを推奨すべきという結論に。迅速なITシステムの獲得のために、最大で10のプログラムでAgileプロセス案件をdemonstrationとして採用予定。"
  • RubyWorld Conference、まつもと氏の基調講演「Rubyは愛である(笑)」(Twitter中継)

    RubyWorld Conference、まつもと氏の基調講演「Rubyは愛である(笑)」(Twitter中継) 昨日と今日の2日間、島根県松江市の「くにびきメッセ」では、Rubyの国際会議「RubyWorld Coference 2009」が開催中です。2つある会場の講演はUstreamを利用して生中継されており、誰でも見ることができます。 2日目の今日、基調講演にRuby創始者のまつもとゆきひろ氏が登壇しました。講演の内容を、元日経Javaレビュー編集長でPublickeyのゲストブロガーでもある星暁雄氏がUstreamの生中継を参照しながらTwitterで分かりやすくつぶやいていたので、ここに記事としてまとめて紹介します。 #RWC2009 のUstreamを見ている。前田修吾氏の挨拶から。「楽しくプログラミングを」「プログラマでない方には、楽しくプログラミングしている様子を温かく見

    RubyWorld Conference、まつもと氏の基調講演「Rubyは愛である(笑)」(Twitter中継)
    SavingThrow
    SavingThrow 2009/09/08
    "時宜を得た技術(Timely Technology)社会のマインドが、Rubyを受け入れる余裕ができてきた。生産性へ対する要求など。ソフトウエアは本当の意味では社会を変えることは出来ない。ツールを手にした人々の思いが変える。"