印刷 日本テレビ系で放送中のドラマ「家政婦のミタ」が好調だ。ドラマ離れと言われるなか、最高視聴率は29.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録、残り2話で、久しぶりの30%超えも期待できる。ドラマに詳しい2人が人気の要因を読み解いた。 ■母親層に共感広がる テレビコラムニスト・桧山珠美さん 母親の存在が強く肯定されている。40代以上の母親層という、若者向けドラマにひかれない層に共感が広がっているのではないか。 同じ脚本家とプロデューサーによる「女王の教室」(2005年)では、悪魔のような主人公が、学校を舞台に生徒の「敵」を演じた。だが、ミタさんの場合、家族の「鏡」となっているのが特徴だ。仕事の一環でおいしいご飯をつくったり、ワイシャツにアイロンをかけたりすると、家族が感謝する。そこで気付かされるのは、かつてそれを当然のようにしてくれていた母親の存在だ。母親層は「そう、そう」と相づ