ブックマーク / kangaeruhito.jp (4)

  • 第5回 「窒食」という秘かな愉しみ | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社

    行きずりの行為 「窒」というべ方がある。推奨はしない。特にお年寄りは命にかかわるのでやめていただきたい。各自、自己責任でやるかやらないかを決めてほしい。 「窒」とは、窒息と摂を混ぜた私の造語である。喉に物を詰まらせながらべること。私はこれが大好きなのである。 普通は、水分で喉を湿らせ、胃までの通り道をスムーズな状態にしてからいただくのがセオリーだろう。私も基はそうだ。でも、時にこのらい方によって、“薄めた死→復活”を感じることがある。その瞬間、喉元に光のようなものが差し、祝福の境地へと辿り着く。 自分でも、どういう状況で、そのような気分になっているのかはわからない。というか、それをわざわざ積極的に迎えに行かないようにしているというのが正確かもしれない。偶然を装うと言おうか、おそらく「未必の故意」なのだろうが、とにかく、己にとってそれはべる時のボーナスのようなものにしている

    第5回 「窒食」という秘かな愉しみ | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社
  • 第3回 「ライスハック」という極意 | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社

    この記事にたどり着いてしまったあなたは、少々変だと思う。この「考える人」においてグルメ関連の連載ならば、あのエリックサウスの稲田俊輔氏がいるのだし、小山田浩子さんの「小さい午餐」という素晴らしいエッセイもある。わざわざ私の連載を読むのであれば、「活字悪」であることを自覚していただき、覚悟を持って、且つ、油断しながら読んでほしい。 そう警戒するのには理由がある。私にはべ物に関する独自の行儀があるからだ。それを「え!?」とどん引きされることが怖い。しかし、すでにそれなりの字数を使っている。それでもまだ読んでみようと思ってくれたあなたはもう仲間だ。そう勝手に断定する。 五箇条の「ライスハック」 あなたはきっとべ物、あるいはべることに意識的なはず。しかし、斯様な癖が、この世界に存在していることまでは知らないのではないだろうか。 1. 汁の再生 2.鍋の先発完投 3.閃き丼 4.薬味芸

    第3回 「ライスハック」という極意 | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2023/02/18
    最高でした! #tokyopod
  • 第2回 「10分どん兵衛」の誕生 | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社

    哀しい能力 子どもの頃から「人の言うことを聞く」のが苦手だった。これは決して自慢出来ることではない。「だから今がある」という成功譚をひけらかすつもりもない。しかも私は成功などしていない。むしろ、未だ拭えぬコンプレックスである。だって、人の話がわからないのだから。 伝えようとしていることが額面通り伝わるという前提で世の中は出来ているし、作られている。「話の通じる相手」をより多く作ることが、あらゆる事象に必須だろう。だから義務教育がある。それはわかる。でも私のようなある種の“哀しい能力”を持っていると、そちらの世界のスタンダードから外れてしまっていることに疎外感を覚える。 こんな私だが、人の話がわかる時もある。しかしそれは、自身で勝手に理路をこしらえて腑に落ちるパターンがほとんどだ。“哀しい能力”の使い道は、「己の必然」にしか発揮されない。例えば、セックスしたい→異性と話せるようになろう→その

    第2回 「10分どん兵衛」の誕生 | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2023/01/27
    “このような独自の食の合理化を、私は「ライスハック」と呼ぶ。”
  • ファシズムと宗教 | 五木寛之×中島岳志特別対談 親鸞思想の危うさをめぐって | 五木寛之 , 中島岳志 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

    五木 はじめまして。今日は私の方が色々とお伺いする側です。私は一人の小説家ですが、中島さんは学問の世界で仕事をされている。立場は違いますが、忌憚のないお話をできればと思います。 中島 こちらこそ、よろしくお願いいたします。 五木 さっそくですが、中島さんが8月に刊行される『親鸞と日主義』(新潮選書)。これは明治以来の大きなテーマですね。「考える人」での連載中から、ひょっとすると願寺をはじめ親鸞を祖師として戴く浄土真宗の関係者は驚天動地の騒ぎになるのでは、と思いましたが、意外なほど周囲の反応が聴こえてこなかった。そこが私にとっては疑問であり、不満でもありました。 中島 連載中から読んでくださったとは、ありがとうございます。開始が2010年でしたから、になるまで7年もかかってしまいました。 五木 中島さんの一つのライフワークですね。最近出された島薗進さんとの対談『愛国と信仰の構造』でも、

    ファシズムと宗教 | 五木寛之×中島岳志特別対談 親鸞思想の危うさをめぐって | 五木寛之 , 中島岳志 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
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