高い放射線量が測定された柏市有地。コンクリート製の側溝の壁が破損しており、放射性物質を含んだ水が土壌に漏れだしたとみられる=千葉県柏市根戸で2011年11月23日、文科省提供 千葉県柏市根戸(ねど)の市有地で毎時57.5マイクロシーベルトの極めて高い空間放射線量が計測された問題で、市は24日午前、対策会議を開き、現場の除染方法を環境省と早急に調整することを決めた。今回の高線量は、破損した側溝から放射性セシウムを含む雨水が土壌に染み込み蓄積したことが原因とみられることから、市内の側溝を緊急点検し周囲の線量を測る。 同市の市道の総延長は約1500キロで、雨水が集まる下流を中心に測定するという。併せて破損がないか目視で点検する。また、市内643公園のうち線量測定を一度もしていない146公園についても、測定の日程を前倒しし28日までに終えるようにする。【早川健人】