河村市長発言：南京市当局者 撤回し謝罪なら関係正常化名古屋市の河村たかし市長＝名古屋市役所で２０１２年２月２７日、山口政宣撮影 【北京・成沢健一】中国江蘇省南京市の高官は７日、河村たかし名古屋市長が南京事件を巡る発言を撤回したうえで謝罪すれば両市の関係が正常化するとの見方を明らかにした。河村市長の発言後、南京市高官が海外メディアの取材に応じたのは初めて。 北京で開会中の全国人民代表大会（全人代＝国会）に出席している南京市人民代表大会（議会）常務委員会トップの陳家宝主任が記者団の取材に答えた。 この中で陳主任は「（河村市長が）誤った認識による結論を撤回して謝罪すれば、両市の関係は公的関係を含めて良くなると信じている」と語った。 名古屋市と姉妹提携を結んでいる南京市政府は河村市長の発言を受け、両市の公的機関による交流の一時停止を発表。陳主任は交流の再開時期については言及を避けたが、河村市長の発言撤回と謝罪が前提になるとの考えを示したと言える。
