(※本稿の初出は『yomyom vol.65』(新潮社)です) 【一般男性と呼ばれた男】 恋バナ収集ユニット「桃山商事」の一員としてこれまで1200人以上の恋愛相談に耳を傾けてきた清田隆之さんが、「一般男性」にインタビューをし、彼らが何を感じ、どんなことを考えながら生きているのか、彼らの声にじっくり耳を傾けていく「yomyom」の連載。 今回ご登場いただいたのは、学歴社会のトップである東京大学の4年生・有村悠人さん(仮名)。前編では有村さんが東大に合格するまでの3度の挫折と、現在彼が持つ自信の根源と言える部分についてお届けします。 _____ ここで言う“一般男性”とは社会的多数派(マジョリティ)の男性を指している。言葉のニュアンスから「平均的な」とか「ありふれた」といった意味を想起するかもしれないが、必ずしもそういうわけではない。例えば高学歴・高収入・高身長の男性は“ハイスペック”などと