古舘プロジェクト所属の鮫肌文殊、山名宏和、樋口卓治という3人の現役バリバリの放送作家が、日々の仕事の中で見聞きした今旬なタレントから裏方まで、TV業界の偉人、怪人、変人の皆さんを毎回1人ピックアップ。勝手に称えまくって表彰していきます。第3回は樋口卓治が担当します。 今回、私が勝手に表彰するのは南海キャンディーズの山里亮太さん(以下 山ちゃん)である。 タレントには『さん』付けと決めている私が何故か、タメ口で話せてしまう芸人である。 山ちゃんを初めて観たのはTBS『ガチンコ!』の企画、『ガチンコ漫才道』。当時は“足軽エンペラー”というコンビだった。赤メガネ、おかっぱ頭、そして挙動不審。オール巨人師匠にドヤされる姿を見て、この芸人は絶対に売れない! と思った。 その数年後、見事に予想は外れる。『M-1グランプリ』に颯爽と登場し、シズちゃんという猛獣を操り、新感覚の漫才師として脚光を浴びる。そ