稲葉「泣きそうになった」恍惚の勝利! 【CS・日本ハム9―8楽天】日本ハムはつなぎにつないだ。8回は森本からの4連打で2点差に詰め寄り、9回は1死から3連打と四球でスレッジのミラクル弾を呼び込んだ。終盤の2回で8点。試合後のベンチでナインは万歳を繰り返した。いずれも得点に絡んだ稲葉は「これ以上ない試合。半分以上の人があきらめかけたと思う。泣きそうになってしまった」と恍惚(こうこつ)の表情を浮かべた。 中継ぎ陣を打ち崩した打線だが、布石は打っていた。楽天先発の永井には今季、札幌ドームで2敗。攻略のために「ファウルで粘ってスタミナ切れを狙う」ことを徹底した。先制点を奪った初回は29球を投げさせた。「永井は5、6回に球威が落ちる傾向にあった」と五十嵐チーフスコアラー。効果的なボディーブローが効き、8回途中121球で降板に追い込んだ。「(永井は)少し疲れてきたみたいで高めに球が浮いていた」と稲