「あってはならない事故が起こったのは、必要な対策もとらなかったからだ。事故後も直ちに対策をとらなかった人災だ」―。26日の衆院予算委員会で、福島第1原発での事故を取り上げた日本共産党の吉井英勝議員。「安全神話」に立って事故を引き起こした政府と東京電力の責任が浮き彫りになりました。 首相、誤り認める 吉井氏は、2005年から原発の全電源喪失による冷却機能喪失と炉心溶融の危険を再三にわたって国会で指摘していたにもかかわらず、政府は「多重防護でしっかり事故を防いでいく」(10年、直嶋正行経産相)などとしてまったく対策をとってこなかったことを指摘しました。 吉井 これまでの政府答弁や対応は間違っていたと考えるか。 首相 事実として、間違っていたといわざるをえない。 吉井氏が送電鉄塔の倒壊による外部電源喪失の対策をとっていなかったことを指摘すると、原子力安全委員会の班目春樹委員長も「耐震上の注意はし