国土交通省所管の公益法人・国際建設技術協会が2007年に作成した海外の道路調査報告書が、インターネット上のフリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」などを引用していたことが、衆院予算委員会で民主党・細野豪志議員により明らかとなった。 細野議員によると、同報告書は約3ヶ月で作成され、部数は3部のみ。半数は英語文献の引用で、日本語の体をなしていない部分もあったという。ほかにも、ウィキペディアからの引用も判明するなど、報告書内容は、ずさんだったにも関わらず、道路特定財源約9200万円が作成費に充てられていた。 ウィキペディアは、インターネット上で誰でも書き込みや編集ができるため、細野議員は「学生のリポートでも教授が受け付けないこともあるのに、国民の税金でできた約1億円の報告書が、ウィキペディアの引用でしゃあしゃあとできている」など、厳しく追及。冬柴鉄三国土交通相は「よく調査させて