半導体最大手、米インテルが6月1日に発表した167億ドル、日本円にして2兆円を超える大型買収。同社にとって過去最高の金額で、同業の米アルテラを傘下に収めることになった。 アルテラの2014年度の売上高は19.3億ドルと、業界内では中堅メーカーに位置づけられる(右図)。だがアルテラは、製造後にユーザーがパソコン(PC)上で回路構成を自由に変更できるFPGAという半導体で、米ザイリンクスに次ぐ世界2位、シェア4割弱を占めている。 FPGAは通常のロジック半導体に比べて、低コストで少量多品種生産を可能にする。今後、あらゆる物がインターネットでつながっていく、いわゆるIoT(インターネット・オブ・シングス)の時代を迎える中では、重要性が増すとみられている。 スマホ向け半導体にも減速感 これまで半導体の主な需要先であったPCやスマートフォンは、1製品当たりのロットが大きかった。が、IoTの時代が到来