東芝の不正会計問題が重大な局面を迎えた。11月18日付の日本経済新聞によると、証券取引等監視委員会は11月中にも、東芝に70億円超の課徴金を課すよう金融庁に勧告する方向で最終調整に入った。 日経ビジネスは11月16日号で東芝が2006年に買収した米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)で巨額の減損が発生していたことを報じた。子会社単体では2年連続で赤字に陥っていたが、本誌(日経ビジネス)が指摘するまで東芝は事実を開示していなかった。 問題はそれだけではない。東芝経営陣と第三者委員会の謀議によって、米原子力子会社の巨額減損が不正会計の調査対象から外されていた。 不正と決別し、再生に動き出したはずの東芝。だが今も、社外取締役は巨額減損問題の蚊帳の外に置かれている。本紙はこうした東芝の隠蔽体質を浮き彫りにする、幹部間の電子メール記録を入手した。 本誌報道を受けて、東芝は11月17日にWHの減損に
カレーのココイチがハウス食品に買収される—身を削って同社を育て上げた、苦労人の創業者・宗次德二氏は、この買収に何を思うのか。本誌の独占インタビューに、宗次氏が口を開いた。 大胆に手放す 朝6時30分、白のポロシャツを着て、名古屋市街の道路を掃除していた男性は、サッパリとした顔でこう言った。 「(会社の株を手放すことに)寂しいという感情はないですね。もう現役を退いてから13年も経つんですよ。その間、経営にくちばしを入れたことは、まったくない。アドバイスを求められたことはありましたが、『もう任せたのだから、好きにやればいい』と私が言ってからは、それもなくなりました」 カレーハウスCoCo壱番屋(以下、ココイチ)の創業者である宗次德二氏(67歳)は、本誌にこう話す。店舗数1412、売上高約899億円、世界最大のカレーチェーンの創業者らしからぬ飄々とした口調だった。 現在、ココイチは転機を迎えてい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く