「本業消失」越えた攻めのアメフト経営、76歳のCEO富士フイルムHD会長兼CEO 古森重隆氏(上)2016 / 7 / 12 富士フイルムホールディングス(HD)は写真フィルム市場の消失という危機を乗り越え、ヘルスケアや高機能材料、印刷など多様な分野で業績を伸ばす会社になった。2017年度は過去最高益の更新に挑む。「本業消失」を乗り越えた古森重隆会長兼最高経営責任者(CEO)。76歳となるが、なお意気軒高なカリスマ経営者にリーダーシップの要諦などについて聞いた。 (下)「とんがったことを」富士フイルム、76歳の変革者 >> ――構造改革にリストラ、新規事業と様々なことをこなしてきました。1番苦しかったところはどこでしたか。 「苦しかったというか、大切だと思ったところは、どうしたら生き延びられるか。生き延びるだけでなく、一流企業として存続できるかだ。やらなければならないことを、何もかも同時に