難民申請中の人が強制送還される恐れのある改正入管難民法(入管法)が10日に施行されたことを受け、「難民鎖国」の実態を問う写真展が17日、東京都千代田区の日本教育会館で始まる。交流サイト(SNS)でのヘイトスピーチなど、いくつもの苦難に直面する在日クルド人の今を捉えた写真や、入管法の問題点の解説パネルなど40点が並ぶ。22日まで。(飯田克志) 住民との摩擦解消を図り日本の生活マナーを伝えるクルド人有志らの巡回や市民との交流、3月にさいたま市であった春祭り「ネウロズ」など、写真家の鈴木雄介さんの作品が並ぶ。主な被写体は、埼玉県川口市などに暮らすトルコ出身のクルド人難民ら。クルド人写真家がトルコでの抑圧の実態を撮った写真もある。