【カイロ支局】エジプト考古最高評議会は21日、スエズ運河の東約4キロ・メートルのシナイ半島で、古代エジプト新王国第18、19王朝(紀元前1500年代中盤~1100年代前半)時代のものとみられる神殿を発見したと発表した。 神殿は、かつてエジプトとパレスチナを結んだ軍事道路沿いにあり、最も大きな神殿は、広さ約5600平方メートル、厚さ3メートルの壁で囲まれていた。 壁には当時のエジプトを治めたファラオ(王)のトトメス2世や、ラムセス1、2世の姿が色鮮やかに描かれていた。 考古学者は、「神殿は防衛上の拠点で、壁画は外国からの訪問者に国力を印象づける目的があった」と分析している。