JR東日本は1日、東日本大震災で被災したJR山田線の宮古-釜石間(55.4キロ)の復旧に当たる「三陸復興工事区」の事務所をJR宮古駅近くに開設した。10月中に鉄路復旧の本格工事に入る。事業費は約210億円で2018年度の全線一括開業を目指す。 開所式には、JRや復旧後に経営が移管される第三セクター三陸鉄道(宮古市)、沿線自治体の関係者約20人が出席。JR東日本東北工事事務所の竹内研一所長と滝内義男工事区長が、入り口に看板を掲げた。 沿線では設計や測量が3月に始まった。工事区事務所は復旧工事の施工管理に当たる。当初の社員は4人で、今後は10人以上に増える予定。 竹内所長は「工事区開設は大きな前進。復旧工事を通じて三陸地域の復興に貢献したい」と語った。滝内工事区長は「一日も早い開通へ努力する」と意気込みを語った。