米津玄師は、いま10代20代から熱い支持を受けているミュージシャンだ。2009年にボーカロイドを使った楽曲をニコニコ動画に投稿し始め、2012年から自身の声で歌った楽曲を発表するようになり、翌年メジャーデビューを果たす。インターネットから登場しながらそこにとどまらない。常に「美しいものを作ろうとしてきた」という彼の音楽はなぜ若者の心を引きつけるのか。(音楽ジャーナリスト・柴那典/Yahoo!ニュース 特集編集部)
「オジャパメン」復活 先日、K-POPシンガー・IUが新曲「ゆうべの話(原題:オジェパム イヤギ)」を発表した。日本では、それを聴いて驚いたひとも少なくないはずだ。なぜなら、とても馴染みがある曲だったからだ。そう、それはあの「オジャパメン」だった。 もしかしたら「オジャパメン」は、日本でもっとも早く知られたK-POPだったかもしれない。 1996年、「ゆうべの話」は『ダウンタウンのごっつええ感じ』のエンディング曲に採用された。歌うのは、番組のレギュラーメンバーであるダウンタウン(松本人志・浜田雅功)、東野幸治、今田耕司、130R(蔵野孝洋・板尾創路)の6人。タイトルは、歌い出しの一説から取った「オジャパメン」とされた。 しかもこのとき特筆すべきは、原曲の韓国語詞のまま歌われたことだ。歌詞字幕では韓国語がカタカナで表記され、「ツンツルテンマタン」という歌詞では、6人が「頭ツルツル」といった振
先日行われた第48回衆議院議員総選挙の投票率が総務省から発表された(【第48回衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料】)。公開データを元に、実情を確認する。 まずは小選挙区の投票率と、前回の第47回衆議院議員総選挙との差を算出した結果。当日投票以外に期日前投票や在外投票も合わせた値である。 ↑ 第48回衆議院議員総選挙投票率(最終、期日前投票含む)(小選挙区)↑ 第48回衆議院議員総選挙投票率(最終、期日前投票含む)(小選挙区)(第47回の投票率との差異、ppt)全体の投票率は53.68%で、前回の選挙と比べて1.02%ポイントの上昇。投票率そのものはどちらかといえば地方、高齢者が多い地域でやや高めに出る感はある。他方、前回選挙との差異だが、茨城県が大きく下落しているのは、前回選挙において県議会議員選挙や一部市議会議員選挙が同時に実施され、投票率が大きく上昇したことの反動。逆
衆院選は、自民・公明が引き続き3分の2の多数を占める一方、立憲民主党が躍進し、希望の党が伸び悩む結果となった。とりわけ、東京では立憲民主党候補の「終盤の強さ」が目立つ反面、小池百合子知事率いる希望の党が小選挙区1議席、比例3議席と第3党に甘んじたことは注目に値する。 上が18日の記事で公開した東京都内での各党議席予測、下が実際の結果筆者は、代表を務める報道ベンチャー・JX通信社の調査をもとにこうした情勢を分析しつつ、都内での各党の獲得議席数を事前に公開し(10月18日記事参照)、結果は全政党で的中した。 そこで、本稿ではこの衆院選前の3週間分の東京都内情勢調査で生まれたデータをもとに、なぜ小池知事と希望の党がお膝元たる東京で急失速したのか、その「戦略の不在」ぶりを明らかにしていきたい。 支持層も一緒に「排除」「選別」?小池知事の支持率の推移(東京都内・JX通信社調査)小池百合子東京都知事の
いつもYahoo!ニュースをご利用いただきありがとうございます。 Yahoo!ニュースでは、10月17日(火)から「Yahoo!ニュース 動画」内にて、「TBSニュースバード Everywhere LITE」から提供を受けたニュース動画の配信を開始します。 配信は朝5時から24時まで、9人の女性キャスターがTBS・JNN系列による徹底した取材と情報量をもとに最新ニュースを24時間体制でお届け。忙しい外出先でも10分視聴すれば世の中の「今」が分かるニュース動画が特徴です。自然災害や大事件、大事故、選挙速報など、有事の際には緊急速報ニュースに切り替えていち早く情報をお伝えします。 「Yahoo!ニュース 動画」は4月より配信を始め、各媒体社の協力のもと、多様な形のニュース動画の体験を提供しております。 配信される「TBSニュースバード Everywhere LITE」はスマートフォン・PCブラ
衆議院解散総選挙を受け、10月8日に日本記者クラブで党首討論会があった。その際、いわゆる加計学園問題に関する報道をめぐって、安倍晋三首相と坪井ゆづる朝日新聞論説委員の間で応酬があった。 首相は、八田達夫・国家戦略特区ワーキンググループ座長の証言に関する朝日の報道について「ほとんどしておられない。しているのはほんのちょっとですよ」と指摘。加戸守行・前愛媛県知事に関する報道も「証言された次の日に全くしておられない」と断じた。坪井氏が否定すると、首相が「ぜひ国民の皆さんは新聞をよくファクトチェックしていただきたい」と呼びかける一幕もあった。 産経新聞は、このやりとりを取り上げた阿比留瑠比論説委員のコラムを掲載。「朝日がいかに『(首相官邸サイドに)行政がゆがめられた』との前川喜平・前文部科学事務次官の言葉を偏重し、一方で前川氏に反論した加戸氏らの証言は軽視してきたかはもはや周知の事実」と首相発言を
小池新党の立ち位置永田町の喧嘩(けんか)においては、確たるルールというものがない。ルールはないという「ゲームのルール」を知悉(ちしつ)しているのが、長年政権与党にいた政治家たちであり、その筆頭が「緑のタヌキ」こと小池百合子東京都知事である。 本稿執筆の現時点で、政争の行き着く先はまだ見えない。しかし、大局的な構図から見れば、投票後の結果まで含めて、今回の選挙戦の意味はすでに見えたと言える。以下、その意味を論じてゆく。 民進党を解体へと追い込んだ小池新党とは、どういうものなのだろう。ひとことで言えば、もう一つの自民党である。同党が民進党議員に対して当初提示した、合流(その内実は吸収合併である)の条件がすべてを語っている。すなわち、一、憲法改正に賛同すること。二、「現実的な外交・安全保障政策」に賛同する、より具体的には新安保法制を容認すること、である。これらに加えて、9月27日の小池の党首就任
衆議院解散後、マスメディアでは「リベラル」「保守」という2つの言葉をよく目にする。公示直前に新党が相次いででき、その位置づけを明確にしようという意図があるのだろうが、言葉の使われ方や解説には、どうもピンとこないことが多い。今回の選挙が、「3極対決」「三つ巴」などと表現されたのにも疑問を感じた。 長らく保守政党と見られていた自民党だが、保守派論客から「安倍政権は保守ではない」との指摘も相次ぐ。では、「保守」でないなら何なのだろうか? 立憲民主党を立ち上げた枝野幸男代表は、自らを「保守でありリベラル」と位置づけている。「保守」と「リベラル」は対立概念として使われがちだが、そうではないのだろうか? さらに、小池百合子都知事は自らが代表となっている希望の党を「寛容な改革の精神に燃えた保守」と称している。なんだか言葉の組み合わせがミスマッチに感じられ、その実がよく分からない。 こうした様々な疑問や違
ヘビを丸呑みにするカエルの映像がネット上で話題になったが、白亜紀にはカエルが恐竜を食べていたのではないか、という米国カリフォルニア工科大学などの研究者による論文が先日出た(※1)。このカエルは、現在のアフリカ、マダガスカル島から化石が出る「ベールゼブフォ(Beelzebufo、悪魔ガエル)」で、約7000万年前の白亜紀後期にいた。 待ち伏せして捕食する悪魔ガエル マダガスカル島からはベールゼブフォの化石が多く出るが、化石から推測される大きさは最大で体長約41センチ、重さが4.5キロにまで巨大化したようだ。現生のカエルの場合、体長は最大でも30センチを超えることはまずない。また、頭蓋骨を調べたところ、ベールゼブフォの口はかなり大きく開けることが可能で、獲物を待ち伏せしてその身体以上の獲物を捕食していたと考えられている(※2)。 マダガスカル島の27のサイトから発掘された64の化石を元に3Dデ
文部科学省は「殴る、蹴るほか、長時間の正座など肉体的苦痛を与える懲戒」を体罰と規定し、「いかなる場合も体罰を行ってはならない」との通知を出している。各学校も体罰のない教育を実現しようと努力を続けている。ところが、「体罰があった」「生徒がけが」といった実例は引きも切らない。今なお「体罰は必要だ」と考える指導者、それを容認する保護者たちもいる。体罰を認める考えは、なぜ消えないのか。(Yahoo!ニュース 特集編集部) まずは、「体罰の定義は進歩を目的とした有形力の行使。(子どもを)進歩させようと思ってやっている」という主張を紹介しよう。発言の主は戸塚宏氏(77)。「戸塚ヨットスクール」という名前を重ね合わせれば、「ああ、あの人」と思い起こす読者もいるに違いない。戸塚氏はその校長である。
保育士かつ、保育園を20園運営している駒崎です。 最近、起業家として著名なホリエモンこと堀江貴文さんが、Twitter上で以下のようなご発言をされて炎上する事件が勃発したようです。 また、補足する形で、 「誰でも(やろうとしたら大抵の人は)出来る(大変かもしれない)仕事だから希少性が低く(コンビニバイトなどと同様に)給料が上がらない構造になっている」 という発言をされています。 堀江さんは予防医療のプロジェクトをご一緒させて頂いており、その鋭い知性についてはリスペクトしています。 ただ、今回に関してはおそらくは保育業界の構造について前提知識がなかったことで、かなりバイアスのかかった論理になってしまっているかと思います。 以下、説明をしていきますので、堀江さんほどの方ならご理解頂けるでしょうし、またその他あまり保育業界に詳しくない一般の方々にも「なぜ保育士の給与が上がらないか」そして、それは
コンビニでは毎日大量のおにぎりやお弁当が廃棄されており、全国で一日あたり384~604トンの食品が廃棄されているとみられている。商品棚から下げる段階ではまだ消費期限は切れていない。流通しているほとんどの食品には、賞味期限や消費期限の手前に販売期限があり、販売期限が来ると棚から撤去されるのだ。これらのおにぎりやお弁当はどこへ行っているのか。今回、大手コンビニオーナー11人による座談会を実施し、その行方を取材した。 今回の取材対象オーナーの一部は、従業員や常連客にあげたりしてなるべく量を減らしており、その後は、事業系一般廃棄物として、市町村の指定する業者に引き渡す事例がほとんどで、それらは焼却処分されていた。大手コンビニ本部はリサイクルの実施をうたうが、ある大手コンビニチェーンでは、リサイクルを実施している店舗数が全体の20%以下にとどまることがわかった。米国やフランスでは行われているフードバ
2015年12月に発売した4代目プリウスの売れ行きが低迷している。先代の場合、発売から2年間は「生産出来る台数=売れる台数」という好調さをキープしていたものの、現行モデルは発売1年にして対前年比で60%台という低空飛行になってしまった。なぜプリウスが低迷しているのか? 本来なら乗り換え客になるだろう2代目や3代目プリウスの乗っているユーザーや、プリウスを販売している現場に話を聞くと、どうやら三つの大きな要因があるようだ。1)奇抜過ぎるデザインと、2)変わり映えのない性能。3)そして高すぎる価格である。順番に説明したい。 まずデザイン。先代プリウスの場合、素直かつトラッドなデザイン&シルエットを持つ5ドアHBモデルであり、街中でたくさん見かけても飽きない存在だった。加えてタクシーとして使って乗客から不満の出ないリアシートの居住性を持つ。一方、新型プリウスのフロントデザインは奇抜。 3代目プリ
「真面目」と「ロック」という言葉は、反義語といっていいほど極端な温度差を感じる。でもザ・クロマニヨンズは11年間でシングル16作、アルバム10作を発表し続け、年間約70本の全国ツアーをやり続けている、どこまでも真面目なロックバンドだ。もっというと甲本ヒロトと真島昌利はザ・ブルーハーツ、ザ・ハイロウズ時代から30年間、愚直に、純粋にロックをかき鳴らし続けている。そして10月11日には11枚目のアルバム『ラッキー&ヘブン』をリリースした。その作品に込めた熱い想いを語る……ことはなく、甲本も真島もどの作品についても「成り行き。楽しいからやっている」という一貫した答えしかない。マイペースで自然体。楽しく真面目にロックを奏でている。だから真面目というのはもしかしたら「違う」と、二人からは言われかもしれないが、二人の言葉からロックンロールへの深い愛、そしてバンド活動への愛を感じて欲しい。結論からいうと
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く