ヤマハの一体化サラウンドシステムは、とてもユニークな構造を採用している。小口径のスピーカーを多数並べ(最上級モデルではなんと40個)、それを個別にコントロールすることで、ステレオから5.1chまでの音場を再現する。スピーカーが多数並ぶ一体型製品はこれまでにもあったが、最大40個という数も、そのシステムを全ラインアップで採用している点も、ほかに類のない独創的なものだ。 「YSP-3000」。80センチという幅は42V型テレビを想定したサイズ。存在感を主張しすぎないシンプルなデザインを採用しているが、サイドにあしらわれた光沢パネルなど高級感溢れる外観となっている 今回試聴テストを行った「YSP-3000」は、シリーズ全5モデルのうち、上から2番目に位置する製品。最上級モデルである「YSP-4000」が薄型であることにこだわり、40個もの4センチスピーカーを並べているのに対して、YSP-3000