秋田新幹線に新型車両E6系が続々と投入され、押し出される形でE3系が任を解かれている。一部は山形新幹線に転出し、それ以外は廃車の予定だという。初代「こまち」はもうすぐ見納めだ。そのE3系車両は、「こまち」投入当時、JR東日本の所有ではなかった。その理由として、新幹線乗入れに対する秋田県の期待があったようだ。 E3系は1997年の秋田新幹線開業時に、東京~秋田間などを結ぶ「こまち」として投入された。山形新幹線の400系に次ぐ新在直通新幹線車両である。E3系はその後、山形新幹線の増備車としても投入され、さらに400系を置き換えるために山形新幹線に追加された。初代秋田新幹線用の車両は製造番号が0番台、山形新幹線用は1000番台・2000番台となっている。このうち、秋田新幹線用の0番台はJR東日本の所有ではなかったという。 秋田新幹線を支援するための第3セクターが保有していた 秋田新幹線の開業当時