猛烈に、疲れた エヴァ破を1度目に見た時、その怒濤の畳みかけに劇場を出た時に口からこぼれた言葉は「疲れた…」だった。 そして次に迫ってきたのは、アニメーションとして非常に面白かったという満足感と、それと同等以上の行き場のない焦燥感であった。 その日は体調不良であったこともあり、この気持ちがどこから来たのか、いやそれ以前にそれが何者であるのかも自覚することは出来なかった。結局その日はそのまま寝た。 自身の原点としてのエヴァンゲリオン 当時中学生だった自分に、エヴァンゲリオンという作品はまさしく自身の一部であった。 精神的にも、身体的にも、けだしあの青春(と呼べるほどさわやかなものではないけれど)の一部だった。 しかし10数年の時間を超えて新劇場版:破のスクリーンに映し出された彼らはあまりに異質なものであった。 作品としては間違いなく面白い。でも… 作品のリニアリティなど意に介さぬ粗野さをむき