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ITproと開発に関するTacoSのブックマーク (7)

  • “テスト軽視”はなくなった。でも…

    2004年6月、記者はこの欄で、ソフトウエアのテストに関するある記事を執筆した。タイトルは「なぜ『テスト』は軽視されるのか?」である。この記事では、IT業界で“テスト軽視”の風潮が広がっている現実を語り、その改善を訴えた。「その通りだ」「今その対策を打っている」――。読者の皆様から、さまざまなご意見をいただいたことを覚えている。 それから6年半近くが経った今、この状況はどうなったのか。記者は日経SYSTEMS 2010年12月号で「バグをなくそう 悪条件に負けないテストの秘訣」と題して、テストに関する特集を担当した。ここで多くの開発現場を取材した結果、今ではテスト軽視の風潮はほとんど見られなくなったと感じている。現場にはテストの計画書がしっかりあって、品質目標も明確になってきた。テストの技法や管理に関する教育も、かなり進んでいるようだ。 どんどん難しくなる「テスト」 ところが、テスト軽視の

    “テスト軽視”はなくなった。でも…
  • DNSの歴史(第5回「DNSサーバーの誕生」)

    吉川 洋太郎 ラック コンピュータセキュリティ研究所 前回,DNSのアーキテクチャや仕様が決まるまでをお話しました。実際にネット上でDNSを利用するには,DNSを実装したサーバー,つまりDNSサーバーが必要です。「DNS歴史」最終回である5回目は,DNSサーバーについて解説します。 RFCに基づくDNSが最初に実装されたサーバー,すなわち,最初のDNSサーバーは,RFCを書いたPaul Mockapetris氏自身による「JEEVES」です。JEEVESはその後,UNIX系OSの一種である「4.3 BSD」のために開発された「BIND(Berkeley Internet Name Domain)」に置き換えられて,現在に至ります。 BINDは,カリフォルニア大学バークレー校「Computer Systems Research Group(CSRG)」により,開発されました。CSRGに在籍

    DNSの歴史(第5回「DNSサーバーの誕生」)
  • DNSの歴史(第3回「DNSに必要な条件」)

    吉川 洋太郎 ラック コンピュータセキュリティ研究所 「HOSTS.TXTの破綻」を教訓に,ARPAnetは,「新たな名前解決の方法」として以下の条件を満たすシステムを開発しようとしました。それが現在のDomain Name System (DNS) です。 (1)分散管理できること 「HOSTS.TXT」の二の舞を演じないためには,不可欠の条件でした。HOSTS.TXTのように,1カ所に管理を集中すると,そのホストは過負荷状態になってしまい,いとも簡単にダウンしてしまうことは実証済みでした。 (2)階層的にホスト名(名前空間)を管理できること 現在のドメイン名などを見ると「.」で区切られて,階層化されていることが分かります。階層的な名前空間を使用することにより,ホスト名が重複するのを避けようとしたのです。これも,HOSTS.TXTの失敗に学んだ条件です。階層化という発想自体は,UNIXの

    DNSの歴史(第3回「DNSに必要な条件」)
  • Eclipseを導入して開発環境を整えよう

    2009年7月、日でもAndroidを搭載した携帯電話(NTTドコモの「HT-03A」)が発売されました。もうだいぶ前のように感じられるかもしれませんが、今からたった1年2カ月ほど前のことです。2010年4月の「Xperia」の発売以降、Andoroidを搭載した端末の発売が相次ぎ、Androidに対する関心は一層高まっています。特集では、Androidプログラミングの基を紹介します。日でのAndroid端末発売当時の記事なので古い個所もありますが、Androidアプリ開発の概要を理解するのに役立ちます。 今回は開発環境の整備について説明します。 (記事は原則として執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります) Androidは、米Googleが作った携帯電話用のOS(Operating System)です。携帯電話用のOSと言えば、Symbian OSやiTRON、R

    Eclipseを導入して開発環境を整えよう
  • 「はやぶさ」の成果とは何なのか?

    2010年6月13日、小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」(写真)が2003年の打ち上げから約7年をへて地球に帰還し、カプセルの回収に成功した。筆者は部屋の片隅でほこりをかぶっている小冊子を読んでみたくなった。4年ほど前の2006年秋に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)「はやぶさ」プロジェクトマネージャーである川口淳一郎教授の講演を聞いた時の講演録だ。 この講演の時点で、はやぶさは既に満身創痍(そうい)だった。ホイールが壊れ、燃料が枯渇しかけた状態で、宇宙空間で漂っていた。川口教授は「2010年に地球に帰そうとしているが、まだまだ困難なことが続く」と率直に話していた。 “着陸失敗”を強調していたマスコミ 講演録によると、川口教授は「記者会見で、記者たちはフレンドリーに質問してくれるのに、翌朝新聞を見ると“着陸失敗”と書いてある。(見出しを付ける)編集部の人はなかなか厳しい」と冗談交じ

    「はやぶさ」の成果とは何なのか?
  • 仮想化ソフトの意外な使い方

    仮想化ソフトといえば、1つのコンピュータ上で複数のコンピュータを動作させるものである。サーバーなどでコンピュータの資源を効率良く利用したり、複数のOSを動作させたりしたい場合に使われている。しかし、使い方はそれだけではない。 筆者が担当する日経Linuxの連載「PT2での開発手法が分かる、ハード解析によるLinuxドライバの作り方」では、仮想化ソフトの意外な使い方が紹介されている。仮想化ソフトの1つである「QEMU」を“ハードウエアドライバを移植するためのソフトウエアのモニタリング”として利用する方法である。この連載を執筆している石川智明氏は、PT1(後述)のLinuxドライバの開発者である。 仮想化ソフトでアプリ入出力を確認 仮想化ソフトをソフトウエア開発に利用する例はいろいろある。例えば、複数のOS、複数のWebブラウザ、バージョンの違うOSで、開発中のアプリケーションの動作を確認する

    仮想化ソフトの意外な使い方
  • 10兆までの素数のリストを作ってみませんか?

    もしあなたがプログラマだったら、プログラムを書いて10兆までの素数のリストを作ってみてほしい。情報システムの開発に携わる人であれば、10兆までの素数のリストを出力するシステムの見積もりを考えてみてほしい。費用はどれくらいかかるか、納期はどれくらいか、あなたはどんな答を出すだろうか。仕様書はうまく書けるだろうか。 記者がこんなことをいうのは、自分で10兆までの素数のリストを作ってみて、とても面白かったからだ。図1のプログラムを書いて出力が成功するまで約2週間、夢いっぱいの楽しいひとときを過ごせた。予期せぬ問題も発生したけれど、最後にはコンピュータがまだまだ発展する可能性を持つと感じられた。素数のリストを作る演習は、プログラミングと情報システムにおける有益な演習の一つである。 アルゴリズムの有効性が納得できる この演習の面白い点は、まずアルゴリズムの有効性を納得できる点だ。素数(prime)は

    10兆までの素数のリストを作ってみませんか?
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