記者が子供の頃の1970年代は、i8080、Z80、MC6800などがマイコン用8ビットCPU(Central Processing Unit)として全盛だった。それに続いたのが16ビットCPUで、米Intelのi8086がパソコン分野の勝者となった。それがx86アーキテクチャーの始まりである。x86アーキテクチャーは32ビットになり、64ビット(これは「x64」とも呼ぶ)になり、今やWindowsパソコンもMacも企業のサーバーもx86だ。でも、x86の全盛期は終わったのではないだろうか。 x86の強力なライバルが二つ浮上してきた。一つは英ARMのARMアーキテクチャーだ。消費電力が少ない割に高性能なARMは携帯機器に多く採用され、「Microsoft、次期版WindowsでARMアーキテクチャーをサポートへ」といった動きも報じられている。米Microsoftは以前、WindowsでAl
GPU黒歴史編の第10回は、NVIDIAの「GeForce GTX 480」を取り上げる。「NVIDIA Hair Dryerの再来」とまで呼ばれた、と書けばもう大体想像がつこうというもの。もっとも今度はアーキテクチャーの問題ではなかった。GTX 480の話は、連載14回と87回でも取り上げているが、改めてGTX 480についてまとめてみたい。 DirectX 10では先行するも、 DirectX 10.1対応で出遅れたNVIDIA 2006年11月にNVIDIAは、「G80」コアの「GeForce 8800 GTX」をリリースする。これはDirectX 10に対応した同社初の製品であり、競合するATIを買収したAMDに先んじて、この分野での製品投入に成功した。AMDがDirectX 10に対応した「R600」コアの「Radeon HD 2900 XT」をリリースしたのは2007年5月だか
NVIDIAは米国時間5月9日、ベースバンドプロセッサメーカーIceraを現金3億6700万ドルで買収することで合意したと発表した。狙いはモバイル市場でさらに勢力を伸ばすことだ。 NVIDIAの最高経営責任者(CEO)Jen-Hsun Huang氏は声明で、「モバイルコンピューティング革命で中心的な役割を担うことを目指すNVIDIAの計画において、これは重要な段階だ」と述べ、「Iceraの技術を『Tegra』に加えることで、業界で最も優れた電話およびタブレットをサポートする素晴らしいプラットフォームが得られる」としている。 現在Iceraは、携帯電話から2G、3G、4Gネットワークに接続する無線ベースバンドプロセッサを開発している。NVIDIAによると、Iceraは現在、世界で550件の特許を取得済みもしくは出願中であるという。同社の無線コンポーネントは、世界中の50を超える通信キャリアが
NVIDIA,「CUDA 4.0」の新機能を予告。より広い層の開発者にアピールする新バージョン ライター:米田 聡 日本時間2011年2月28日23:00,NVIDIAは,CUDAの新バージョンとなる「CUDA 4.0」の概要とリリース予定を公開した。CUDA 4.0は,より幅広い開発者に向けたCUDAの新バージョンとなるようだ。あまりゲームとは関係のない話題だが,正式発表に先立ち,アジア太平洋地域の報道関係者向けとなる電話会議に参加できたので,今回は「GPGPUの最前線レポート」的に,その内容をざっくりとレポートしていこう。 3つの新機能を備えて CUDA 4.0にバージョンアップ CUDA 4.0は,2009年に公開されたCUDA 3.0からのメジャーバージョンアップで,足掛け2年ぶりのリリースとなる。電話会議で,そんなCUDA 4.0の説明を行ったのは米NVIDIAでCUDA部門のゼ
「GPGPUを載せれば速くなる? そんな単純な物じゃない」――東京工業大学の学術国際情報センターの松岡 聡教授、同じく青木尊之教授が、NVIDIA主催のイベント「GPGPUコンピューティング2010」の基調講演で、現在建設中の世界最高速クラススーパーコンピュータ「TSUBAME 2.0」の高速化の秘密を明かした。 GPGPUを使う理由は高速演算だけじゃない! 最初に登壇したNVIDIAの特別研究員、デビッド・B.カーク氏は「GPGPUを使えば高速演算できる。というだけでは、もう驚きではない。GPGPUを使う理由はほかにある」と切り出した。 世界第2位のスーパーコンピュータ「Dawning Nebulae」(中国)は、4640個のTesla(GPU)を並列演算することで、1.27Pflopsを叩き出す。しかし、現在は単に演算処理性能を競うだけでなく、消費電力あたりの演算処理性能が重視されてい
はやぶさを無事帰還させた日本技術者の能力の高さは、東工大が11月に稼働予定のペタスケールスパコン「TSUBAME2.0」でも感じることができるかもしれない。ベクトル処理がメインのハイブリッド型はスパコンの主流になるだろうか。 絶対性能および主要なベンチマーク性能で、当時国内最速だった地球シミュレーターを超えることを目的に、東京工業大学のスパコン「TSUBAME」が誕生したのは2006年のこと。38.2TFLOPSという実効性能で世界7位となったこのスパコンはその後、アクセラレータ「ClearSpeed Advance X620」や「NVIDIA Tesla S1070」を接続して性能を向上、TSUBAME1.2にアップグレードした時点で、理論性能は163.2TFLOPS、実効性能は87.01TFLOPSにまで引き上げられて現在に至る。 2010年6月のスーパーコンピュータTop500ランキ
ノートPCにもFermiが。NVIDIA,「GeForce GTX 480M」の情報を公開 編集部:佐々山薫郁 北米時間2010年5月25日,NVIDIAは,ノートPC向けとして初めてFermi/GF100アーキテクチャを採用するGPU,「GeForce GTX 480M」の情報を公式Webサイトで公開した。 NVIDIAのノートPC用GPUは,200シリーズ,300シリーズと順調にシリーズ番号こそ上がってきたものの,最上位のGeForce GTX 200MシリーズがG92コアをベースとするなど,革新が停滞気味だった。それだけに,GeForce GTX 480Mの登場によって,世代的には大きな飛躍を果たすことになる。 パフォーマンスの目安となるCUDA Coreの数は352基。GF100(=GeForce GTX 400)において,CUDA Coreは32基で1基の「Streaming M
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く