厳しい状況にあるボーイングの立て直しに取り組むオートバーグCEOは、抜本的な経営改革を実行するとみられている。同CEOは「顧客の信頼を回復し、顧客が当社に期待する高い基準を満たすこと」がボーイングの最優先課題だと表明した。 かつて安定した財務実績を誇っていた防衛部門は、空中給油・輸送機KC-46や大統領専用機「エアフォースワン」の後継機といった固定価格契約で多額のコスト超過に陥っている。 またボーイングの宇宙船「スターライナー」を巡っては、国際宇宙ステーション(ISS)からの宇宙飛行士2人帰還で使用するにはリスクが高過ぎると米航空宇宙局(NASA)から判断されたことで、否定的な報道が相次いだ。最終的に2人は当初の計画よりかなり先の来年序盤までISSに滞在することになった。 ボーイングの「スターライナー」、無人で地球に帰還 1週間前にはブライアン・ウェスト最高財務責任者(CFO)が投資家向け