組織の重要な資産の一つである「データ」を支えるデータベースシステム。特集ではハード・ソフトの両面からデータベースシステムを最適化、高速化する手法を紹介。データベース管理者が主導してデータ資産の価値を高める方法を考える。 今回は、事例からデータベースパフォーマンス改善の「発想の転換」のヒントを得てみたい。業務部門の利用者の利便性を高めるデータベースパフォーマンス改善の取り組みとして参考になるだろう。 ひと言で「データベースパフォーマンスを高速化する」といっても、バッチ処理高速化、オンライントランザクション処理高速化、分析処理高速化など、対象とするシステムによって採るべき手法は異なる。連載第二回となる本稿では、主に実績データの参照と分析に関わるシステムでのデータベースパフォーマンス高速化の事例を紹介する*。自社保有データを、広く事業部門向けに提供して業績に貢献しつつ、データ増やアクセス増に対処