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ブックマーク / honz.jp (364)

  • 『エピジェネティクス』見た目や性質は、氏か育ちか、だけじゃない? - HONZ

    HONZ内で「これを読んでいないと、まるで話についていけない」というのが存在する。中でも特に話題に上るのが、岩波科学ライブラリー『ハダカデバネズミ』『クマムシ?!』『フジツボ』の3冊。これらのが、同じ編集者によって手がけられていたことをご存知であっただろうか。それが今回寄稿いただいた伝説の編集者・塩田春香さんである。 ちなみに上記の3冊は変わった生き物を紹介していると同時に、変わった研究者を紹介する読み物としても他の追随を許さない。そんな彼女がターゲットにしたのが、我らが「エピジェネ仲野」。彼女の目に新刊『エピジェネティクス』、そして「エピジェネ仲野」はどのように映ったのだろうか。 エピジェネティクス――この耳慣れない言葉に、「私には関係ないもんね~」とスルーしかけている、そこのあなた! じつは「関係大アリ」、かもしれないのだ。 もし、あなたが罹るかもしれない、がんや糖尿病、心筋梗塞な

    『エピジェネティクス』見た目や性質は、氏か育ちか、だけじゃない? - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/05/23
    生物の特性は、DNAのもつ遺伝情報によって受け継がれる。では、体細胞核移植で三毛猫のクローンをつくったら、どうなるか? 同じ模様のネコがもう1匹できる。と、思ってしまいそうだが、なんと答えはノー。
  • 『京都大学人気講義 サイエンスの発想法』世界に誇れる名講義 - HONZ

    感動を飛び越してショックだ。こんな面白い講義をリアルタイムで受けている京大生には、同じ大学生として嫉妬全開である。まあ、受験生時代のセンター試験の点数を聞かれたらぐうの音もでない訳だが、学校が違えばこんなに違うものかとつい思ってしまう。 そんな悩ましい程面白い講義とは、京都大学屈指の人気を誇る、「生命の化学」。その中から生徒に好評だった部分を選りすぐり、実際の講義の流れに沿ってまとめたものが書なのだ。 しかもこれがただの人気講義ではない。ハーバードやMITといった世界的名門大学によって設立された国際オンライン教育機関である、edXにて今年4月から、この講義の模様は世界中にネット配信されている(edxからの配信としては日初)。つまり、世界トップレベルというお墨付きを受けた超人気講義がこの一冊に収まっているという訳だ。 早速、気になる講義の内容を、プロローグより抜き出して紹介しよう。 この

    『京都大学人気講義 サイエンスの発想法』世界に誇れる名講義 - HONZ
  • 『スノーデンファイル』-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ

    ノートPCのカメラを思わずふさぎたくなった エドワード・スノーデンは、歴史上類を見ない内部告発者です。世界最強の情報組織NSA(米国国家安全保障局)からトップシークレットを大量に持ち出し、『ガーディアン』紙や『ワシントン・ポスト』紙などのメディアを通じて世界に公表しました。 『スノーデンファイル』は、『ガーディアン』紙がスノーデンと接触し、スクープ報道に至った舞台裏を、メディアの視点から描いたものです。 書の原稿が私の手元にやってきたのは今年1月。読みはじめて数時間後、私は思わず自分のノートPCについているカメラのレンズをポストイットでふさぎました。 原稿には、米国最大の情報機関、NSAが行っていた恐るべきネット監視の実態が詳細に描かれていたからです。 “スノーデンとの対面はスムーズに運んだ。だが、マカスキルがiPhoneを取り出し、インタビューの録音および写真撮影の許可を求めると、スノ

    『スノーデンファイル』-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ
  • 『暴露 スノーデンが私に託したファイル』世界24カ国同時発売−世界初レビュー - HONZ

    書は世界24カ国同時発売である。日では日朝から書店店頭に並べられている。ということはこのレビューが世界最速になるかもしれない】 このレビューを書くため、「スノーデン」や「NSA」などのキーワードを20回以上Googleで検索し、何件かの事実確認をするためにMicrosoft Office 365を経由してメールを送受した。すでにこれらの通信は北米大陸のどこかに存在するサーバーに蓄積されているかもしれない。 “バウンドレス・インフォーマント”と呼ばれるプログラムが、2013年3月8日から1ヶ月間で世界中から傍受したメールは970億件以上、通話は1240億件以上だ。なかでもイランやパキスタンなどは140億件を超えている。それどころか、傍受が禁止されている米国内や、技術的に難しいはずの中国からですら30億件以上のメールと通信データを収集している。もちろん日も例外ではない。米国企業に勤務

    『暴露 スノーデンが私に託したファイル』世界24カ国同時発売−世界初レビュー - HONZ
  • 『年収は「住むところ」で決まる』 プログラマーが多い街にはヨガ教室が多い - HONZ

    中国から“ものづくり”を取り戻せ。こんなスローガンが聞かれるのは、かつてのものづくり大国・日だけではない。リーバイスのようなアメリカン・スピリッツを象徴する企業までもが製造拠点の全てを海外に移し、失業率が高止まりするアメリカでも“製造業保護活動家”たちが製造業の復権を強く訴えているようだ。しかし、カリフォルニア大学バークレー校教授で経済学者の著者エンリコ・モレッティは、彼らの主張は多くの誤りに基づいていると指摘する。 そもそも、アメリカの製造業は長年のあいだ拡大を続けており、2009年時点の生産高は中国とほぼ同じである(日の約2倍)。1970年代からの生産高増加と反比例して製造業関連従事者が減少したのは、生産性が飛躍的に向上したから。ジェネラル・モーターズ従業員1人当たり年間生産台数は、1950年代に約7台だったものが、現在では約28台にまで増えているという。この生産性の向上は、エンジ

    『年収は「住むところ」で決まる』 プログラマーが多い街にはヨガ教室が多い - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/05/13
    本書の描き出す最も衝撃的な事実は、イノベーション産業を呼び込むことに成功した都市と、イノベーション産業から見放されてしまった都市の絶望的なまでの格差かもしれない。
  • 5月のこれから売る本-東京某書店 田中大輔 - HONZ

    いま一番勢いがあるのがこの2冊です。去年あたりから、“外資系”や“世界のエリート”というような言葉がタイトルに入っているがよく売れています。中でもこの2冊の勢いはすさまじい。少し発売は前になりますが、『外資系コンサルのスライド作成術』というもヒットをしていました。この2冊が売れ始めてから、再びこちらも売れゆきをのばしています。外資の働き方の中でも、特に資料の作り方に興味が集まっているのは、必要に迫られてという部分が大きいのでしょうか? 3つとも『外資系○○の○○作成術』というタイトルなのもおもしろいですね。今後、このタイトルを真似したが出そうですが、そういうを買うよりはこの3冊を読んだほうがきっといいと思います。

    5月のこれから売る本-東京某書店 田中大輔 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/05/08
    外資系金融のExcel作成術/外資系コンサルの資料作成術
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    『美味しんぼ』における山岡士郎が残した功績を考える (其の二) 2018年09月30日 『この記事を書いたのは誰だーーー!!』 どうもみなさんこんにちは。苦し紛れで書いた『美味しんぼ』レビューがなぜか、マンガ新聞の週間レビューランキングに入っていて驚いています。 しかしながら「なら、...

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  • 連載再開発表『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博も一目置く鬼才、岡本倫のススメ | マンガ新聞

    中学生の頃、過労で肺炎になり入院してしまいました。 その時の主治医の先生が無愛想な強面の男性で、正直言って苦手でした。 しかし、ある日のこと。 病室でも、多分に漏れず多くの時間を漫画を読むことに費やしていた私。何回読んだか判らない『HUNTER×HUNTER』を読んでいた時、その先生がやって来て 「それ、面白いよね!」 と普段見せない笑顔で話し掛けてくれました。 その時私は「いい人だなあ」と思ってしまったのです。 ……我ながら何というチョロさでしょう! ともあれヒソカが好きだというその先生と、退院した後も通院時にハンタートークで盛り上がったものです。 そんな時期もありつつ、物心付いた頃からジャンプっ子でもあった私にとって『HUNTER×HUNTER』は連載開始時からずっと追い続けている愛着のある作品。今までで最長となる二年超の休載を経ての今回の連載再開の一報、当に嬉しい物でした。 よく巷

    連載再開発表『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博も一目置く鬼才、岡本倫のススメ | マンガ新聞
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    10/15(月)「先の見えないネット時代のマンガ作りを気鋭の原作... 2018年10月01日 *イベントは、マンガ新聞社が運営するオンラインサロン「ネットマンガラボ」のイベントです。サロンメンバーは無料で、メンバー以外の方は、有償で一般参加が可能です。 今回のイベントは、コルク佐渡島...

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  • 『ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい』 - HONZ

    表紙には、マンハッタンのクライスラービルを、窓に手をあてて眺めている少年がいる。しかし、よく見ると彼の右手にはマジックが握られ、窓ガラスには数式がびっしりだ。 野球帽を逆さにかぶった少年の名前はジェイコブ・バーネット。ジェイコブ君は8歳で大学レベルの数学、天文学、物理学のコースを受講し、9歳で大学に入学した、言わば天才少年である。窓ガラスの数式は、大学入学直後、相対性理論に取り組んでいる際のものかもしれない。 彼は2歳のとき重度の自閉症と診断されている。書は、自閉症と診断された日から現在までのジェイコブ君を追っている。しかし書は、ジェイコブ君の数奇な人生を強調するのではなく、ジェイコブ君と共に自閉症と闘った、家族や友達の話が中心となっている。 著者は、ジェイコブ君の母親であるクリスティンさんだ。彼女の才能、それは子供の関心や愛着を生かして伸ばしていくことである。彼女が、ジェイコブ君の才

    『ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい』 - HONZ
  • 『原発敗戦 危機のリーダーシップとは』 リーダーには何が必要か - HONZ

    福島原発事故は「第二の敗戦」だった。 著者は、深い敗北感のただなかにいる。わたしたちは何も学んでいないのではないか、日は70年前の敗戦から何も変わっていないのではないか。民間事故調のプログラム・ディレクターとして、ジャーナリストとして、つぶさに事故の経過を調査・検証してきた著者は、敗北感にとらわれながらも、日再出発への道を模索する。 書では事故を時系列的に追うのではなくず、「危機のリーダーシップ」に焦点があてられている。危機に直面したリーダーはどのように振る舞うべきなのか、組織にはどのようなガバナンスが求められるのか。コンパクトにまとめられた書には、敗戦から立ち上がり、次の危機へ備えるためのヒントが凝縮されている。 「第二の敗戦」の因果関係を説明するために文化論(日人論)を用いるべきではないと、著者は説く。文化を悪玉にすれば、責任の所在は不明確となり、どのような努力も事態の改善に

    『原発敗戦 危機のリーダーシップとは』 リーダーには何が必要か - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/03/12
    この対話の中で、あるべきリーダー像、ガバナンスのあり方が示される。自らの命だけでなく部下や仲間の命、さらには日本という国の存亡までがかかった極限の状態を経験した彼らの言葉は深く、重い。
  • 『アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉』新刊超速レビュ- - HONZ

    人間は人生を描く画家である。 あなたを作ったのはあなた。 これからの人生を決めるのものあなた。 これはアドラーの言葉である。この言葉が深く胸に突き刺さってぬけないでいる。私はいままでどんな自分をつくってきたのだろうか?そしてこれからどんな人生を描いていくのだろう?このを読んでからついそんなことを考えてしまう自分がいる。 先月レビューをした『嫌われる勇気』を読んでから、アルフレッド・アドラーのことが気になっていた。そんなときにアドラーの名言集をみつけたのだから、これを手に取らないわけにはいかない。これが当に素晴らしかったのだ。このを読んでから、よりいっそうアドラーのことを知りたいという欲求が高まっている。なんとなくアドラーブームも少しずつ来ているのではないか?という予感もしている。 知らない人のためにアドラーのことを簡単に紹介しよう。アドラーはフロイト、ユングに並ぶ心理学の巨人のひとり

    『アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉』新刊超速レビュ- - HONZ
  • 2月のこれから売る本-山下書店南行徳店 髙橋佐和子 - HONZ

    居心地の良い場所から離れたくないと思う気持ち。このままじゃ駄目になってしまうんじゃないかと思う気持ち。心の中でぐるぐる回る感情を、上手く表現しているコミックだと思います。 幼いとき、自分が消えてしまう瞬間を考え、不安に怯えていたことがあります。笑っていても、ふと消えてしまったら、誰か悲しんでくれる人はいるのだろうかと。家という安全な場所から外へ出てみて、結果当に一人ぼっちになってしまったら、自分は一体どうなってしまうのか。それは自分の足で歩んでいき、気付くものだと思うのです。支えてくれる人や居場所があることで、人は存在を確認できているのだなと思った作品です。 存在しているのに、いないように扱われることがどれほど心身に堪えるか。経験した人でないと分からないように思います。この小説から、次のようなメッセージを感じました。 怖がっていては何もできない。情熱のままに突き抜ければいい。きっと応援し

    2月のこれから売る本-山下書店南行徳店 髙橋佐和子 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/02/28
    ローリー・ヘルゴー『内向的な人こそ強い人』
  • 挑め!世紀の難問『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』 - HONZ

    学問においていちばん大事なのは、問題をどう解くかではない。どのような問題を設定するかである【アルキメデス】。 アルキメデスが言ったというのはウソだけど、どういう問いかけをするかが重要というのはホントである。このが問いかけるのは、ドーナツを穴だけ残してべることができるか、という哲学的命題だ。この、まったくどうでもいい問題を聞いておもしろがれるかどうか、で、人類を二分することができる。 この人類にとっての超難問に対して、大阪大学の教員たちが堂々と名乗りをあげた。13名それぞれが専門を武器に立ち向かう真の学際的アプローチだ。なかには、その論考のどこがこの問題に関係しとんねん、と言いたくなるのもないわけではないが、そういった牽強付会というのも学者につきものの性癖なので、がまんしてあげましょう。 そこは気にせず、いくつかのすぐれた論考を紹介しよう。まずは数学者。数学者の思考はやはり違う。 “そも

    挑め!世紀の難問『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』 - HONZ
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    怖い…でも見たい!怪異と戦う弱小少年!『ミヤコ怪談』第9話前編 2018年10月01日 気弱な少年と不良少女のジュブナイルホラー。 虐められっこの草弥は、クラスメイトに脅されて、「タタリ場」への調査に向かうのだが、出会ったのは、世にも恐ろしい妖怪の数々だった… 「ミヤコ怪談」はメデ...

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    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/02/14
    と殺ワークショップを主催したり、古民家シェアハウスをされている畠山千春さんのブログ「ちはるの森」。自身の活動を積極的に公開され、ネット論壇でも話題に。 TEDにも登壇。ちなみに、最近罠の免許を取られたらし
  • 『はやぶさ式思考法』解説 by 向井 万起男 - HONZ

    私が川口淳一郎さんと初めてお会いしたのは2013年9月14日、青森県八戸市で開催された講演会の控え室。 その講演会は「平成25年度 日学術会議 東北地区会議公開学術講演会 サイエンストーク『宇宙ファミリー』」という格調高いがヤケに長い総合タイトルが付いたもので、川口さんと私は各々45分間の講演を行い、その後のパネルディスカッションにも加わることになっていた。 川口さんの講演タイトルは「太陽系大航海時代の幕開け」。パネルディスカッションのタイトルは「これからの宇宙開発と宇宙科学――はやぶさ2計画、第2の地球の存在、火星の有人探査等」。どちらも、格調高い講演会にふさわしいタイトルだ。では私の講演タイトルはというと、「未来の有人宇宙旅行――宇宙兄弟のお話」。これは主催者側が勝手に決めたものだが、格調高いとは思えない。あまりに唐突に漫画のタイトル〝宇宙兄弟〟が出てくるからだ。でも、私はこのタイト

    『はやぶさ式思考法』解説 by 向井 万起男 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/02/14
    では、「はやぶさ」のようなプロジェクトの指揮官に求められる能力とはどういうものなのか? それがわかるのが本書ということになる。もっと正確に言うと、それもわかるのが本書。
  • 究極の私ノンフィクション『セラピスト』 - HONZ

    最相葉月さん、やっぱりうまい。いまさらながら感じ入った。『絶対音感』以来、大ファンなのである。こういうのは言い続けているといいことがある。一年半ほど前、元阪大総長である鷲田清一先生が最相さんと対談された時、ファンであることをご存じであった鷲田先生が、その後の事に誘ってくださった。(対談録はこちら:pdf) 対談は『わが心の町 大阪君のこと』というエッセイの話からはじめられた。無名であったといっていいころの堺雅人と、いまはどうしているのか真中瞳で『ココニイルコト』という映画になった名エッセイである。次に鷲田先生が尋ねられたのが、どうして、絶対音感や、東大応援団、青いバラ、生命倫理、星新一など、脈絡がないほどにいろいろなテーマ、それも、誰も論じていないテーマに挑んでいかれるのか、ということであった。 『私自分の仕事をそんな風に褒められることが無かったので、当にすごくここに座りづらいんですけ

    究極の私ノンフィクション『セラピスト』 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/02/14
    その最相さん、今回は心理療法である。本の帯にあるように、河合隼雄と中井久夫という二人の偉大な『セラピスト』が主人公だ。臨床心理学をすこしでも知っている人には説明する必要のない二人である。
  • 『こころの読書教室』解説 by 加藤 典洋 - HONZ

    私事になるけれども、私はいま、この1年ほど続いた雑誌連載を終えたところである。すこしほっとして、この河合さんのを手にとり、読み、解説を書こうとしている。 連載の趣旨は地球と同様に、人類もまた、もう有限の存在であると考えてみたほうがよいのではないか、というもの。最後は、人類が永遠に続くのではないとしたら、人間は今後、自分を人類の一員として考えるだけではなくて生命種の1つ、生命体のなかの一員としても考えてみることが必要なのではないか、という提言になった。 それで、このを読むと、旧知の人にあったような気がして、うれしい。そこで考えたことと、このに語られていることの多くが響きあうようだからである。 連載の終わり近くで私は解剖学者の三木成夫さんの説を取りあげている。三木さんは、人間をものを感じる(そして考える)随意的な体壁系(皮膚、神経、筋肉)と、ものを感じない(そして思う)不随意的な内臓系(

    『こころの読書教室』解説 by 加藤 典洋 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/02/13
    『こころの読書教室』と題されたこの本の原題は『心の扉を開く』である。
  • 『血族の王』解説 by 江上 剛 - HONZ

    松下幸之助は、単なる日の事業成功者ではない。彼は、日のみならずアジアの人々から尊敬されており、事業家というよりも思想家のような存在にまで達している。 そのことを実感したのは、アジア取材でのことだ。マレーシアの首都クアラルンプールから西に20数キロ離れた港町クランにあるパナショップを見学した。主人は2代目だ。店にはパナソニック(旧松下電器)の製品が並ぶ。 店内に入ると、客が炊飯器を選んだり、システムキッチンを眺めたりしている。 マレーシアには、日では少なくなったパナショップが残っている。彼らは、地元に密着し、店を子どもに引き継いでいく。この店にも3代目が働いていた。 私が、日ではパナショップが少なくなっていることを言うと、主人は「子どもたちが店を継がないことと、量販店が多いからだ。マレーシアにも量販店はあるが、常連さんを大事にして共存共栄の精神で接客していれば、大型量販店には負けない

    『血族の王』解説 by 江上 剛 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2014/02/12
    ねたみを買わないためにはどうしたらいいのか。そこから利益の還元、すなわち「共存共栄」の思想が芽生えたと言う。現場からの発想を思想にまで昇華させていく、幸之助の資質が見て取れる。
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    お酒のおつまみ焼き魚!身より皮の方が相性が良いってマジ!?『ワカ... 2018年10月02日 あなたはお酒のおつまみに何をべますか。筆者はお酒に強くないのでわからないのですが、お酒のおつまみといえば枝豆や柿の種、焼き鳥やさきイカを勝手にイメージしています。しかし先日、のんべえ女子マンガ...

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