30年以上前からIoT社会を予見。世界を席巻した国産OS「TRON」を開発した坂村教授の物語2016.10.31 20:30Mugendai 渡邊徹則 日本が誇る偉大なコンピュータ・アーキテクトです。 現在、テック界隈で最もバズなキーワードの1つがInternet Of Thing(IoT)。ギズモードでもこれまで、さまざまな話題を取り上げてきました。 しかし遡ること30数年。まだGoogleもYahoo!もない、インターネットすら一般化していなかった頃に、このIoT社会を目指していた日本人がいたことをご存知でしょうか。 その人こそが、東京大学大学院の坂村健教授。教授は、ほとんどのフィーチャーフォン(ガラケー)や、小惑星探査機「はやぶさ2」の制御システムなどに使われている国産組み込み用OS、「TRON」の生みの親なのです。 2015年には、世界最古の国際機関でもあるITU(国際電気通信連合