お庭にいた猫。フェンスの隙間から無理矢理顔を出してこっちへ飛び降りようとするのだ。顔を出した瞬間をなんとか撮れた。こんなに人なつっこいとは(2011年11月 パナソニック DMC-G3) 江戸時代の郊外……つまり世田谷区や杉並区や練馬区や大田区といった都心部を囲むように配置されているエリアは、江戸に農作物を供給する一大農業地帯であり、街中に中小河川や農業用水が張り巡らされていて、その水を使って人々は農耕生活をしていたのである。 でも、戦後の高度成長期に入り、農地がどんどん住宅地になり、小河川や用水路に生活排水が流れ込むようになり、その汚臭が問題となってきた。 そこでどうしたか。川に蓋をしちゃったのである。そういう「蓋をされた水路」を「暗渠」(あんきょ)と呼ぶ。 一見「川を埋めちゃった」ように見えるが、実は地下に水路が残っていたり、下水管などに置き換えられたりして「地中の水路」として生き延び