「身内に使ってもらうだけ」なB2B SaaSスタートアップにならない方法 ユーザー課題の正しい見極め方(1/2 ページ) 「誰の課題を解決するかという仮説を立てないまま『SaaSをやりたい』という始め方で製品を作り、身内に使ってもらうだけでは、売り上げなどの指標は低いまま。これまでの売り切り型モデルなら一度売ってしまえば元が取れる可能性もあったが、サブスクリプションではそうもいかない」 B2B SaaSによくある失敗について、スタートアップ向けコンサルティングサービスを提供しているユニコーンファーム(東京都渋谷区)の田所雅之CEOはこう話す。SaaS企業を中心にこれまで500社以上の立ち上げを支援してきた田所CEOによると、企業の中には、事業を立ち上げたはいいものの、結局は身内の外に利用が広がらず、ビジネスとして成功しない例もしばしばみられるという。 「大事なのは、ユーザーが持つ課題の仮説