ぼくはフィクションの書き手ではないけれど、彼が挙げた以下の8項目については、本づくりのときにいつも心にとめておくようにしています。 1 赤の他人に時間を使わせたうえで、 その時間は無駄でなかったと思わせること。 2 男女いずれの読者も応援できるキャラクターを、 少なくとも一人は登場させること。 3 たとえ一杯の水でもいいから、 どのキャラクターにもなにかをほしがらせること。 4 どのセンテンスにもふたつの役目のどちらかをさせること。 --登場人物を説明するか、アクションを前に進めるか。 5 なるべく結末近くから話を始めること。 6 サディストになること。 どれほど自作の主人公が善良な好人物であっても、 その身の上に恐ろしい出来事をふりかからせること。 --自分がなにからできているかを読者に悟らせるために。 7 ただひとりの読者を喜ばせるように書くこと。 つまり、窓を開け放って世界を愛したり